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お金が大事な本当の理由?『サイコロジー・オブ・マネー モーガン・ハウセル』

山小屋の本棚

こんにちは、ゆる登山家です。

今回は、みんな大好きお金の話です。

少し前からネットで「FIRE(経済的に自由になって早期退職)」がよく取り上げられて、「こうやって資産○○千万円を貯めました!」とか「FIRE経験者に聞く!」みたいな記事が目に留まりますね。

お金は本当に大事ですし、そんな記事を読んで、私自身も資産を増やしたくてたまらなくなるんですが、ふと「理由はなんだっけ?」なんて考えるときがあるわけです。

今回紹介する書籍はまさに「サイコロジー・オブ・マネー(お金の心理学)」ということで、「世界のお金持ちがお金持ちになった理由」や「お金を貯める意味」を解説しています。

本書には色々な視点からの解説がされていますが、その中で私が「シンプルでわかりやすい」と感じた3点を取り上げたいと思います。

それでは読んでいきましょう!

 





ほんの一部の成功がカギ

何かで成功するときは、どのように起こるのでしょうか?

「何もかも実行したことが成功する?」「たまたま1つ大成功する?」

ハウセル氏は大きな成功に影響を及ぼすのは「テールイベント(数千~数百万分の一の確率で起こる例外的な出来事)」だと伝えています。

ハウセル氏によるとディズニーは1930年半ばまで400本以上のアニメーションを制作しながらも、ずっと赤字続きとなっていたが、「白雪姫と7人の小人たち」が爆発的にヒットした後は大きく発展したそうです。

これは投資の世界にも当てはまるそうで、投資の神様ウォーレンバフェットも400~500銘柄を保有しているものの、今の利益を上げているのは10銘柄に過ぎないそうです。

つまりお金持ちは「たった一つの成功を求めてはいけない」ということが分かっているということですね。

まさに「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」に近い考え方ですから、資産を築くためにも広く資産運用をすることがカギになるようです。

私も大きなリターンを期待して有望そうに見える株を買ってみた事がありますが、まずうまくいないですね・・・。下手な鉄砲でピンポイントを狙うのは効率が悪すぎると痛感しましたので、テールイベントを拾えるように心がけたいところです。

黙ってじっと待て

テールイベントを拾う確率を上げるためには、どうすればよいでしょうか?

ハウセル氏は「複利の効果」を強調しています。

ウォーレンバフェットの純資産は現在2021年時点で845億ドル(想像がつかない・・)だそうですが、そのうちの815億ドルは60代半ば以降に増えたものだそうです。

60代までに30億ドル(4000億円くらい?)でも十分すぎるので、ピンとこないところはありますが、本書で主張したいことは「時間を味方につけて、複利の効果を最大限にすること」が成功の秘訣であり、最大のアドバイスは「黙ってじっと待て」とのこと。

黙ってじっと待てば、テールイベント拾いながら得た利益を活かして「5%の利益が5%の利益を生み、さらにその利益が5%の・・・」という感じで雪だるま式に利益を得ることができるということですね。

私の経験上ですが、この方法は頭で分かっていてもずっと続けるというのは意外と難しいです。

ハウセル氏も解説していますが、直感的には「大きなリターンが欲しい!」と考えてしまいますから、「小さな利益の積み重ね」を軽視しがちです。

次に紹介するポイントも踏まえて、欲望を抑えていきたいところですね。

お金を貯める意味

本書で私が強く共感したポイントとなる「お金を貯める意味は?」という部分です。

ハウセル氏は「お金が人生にもたらす最大の価値は自由」と解説しています。

老年学者のカール・ピレマーが1000人の高齢者に行ったインタビューの結果から、「高収入や欲しいものを買うことや、他人よりも裕福になることが人生の成功」と感じた人は1人もいなかったそうです。

「人生を自分でコントロールしている感覚がはっきりとある人が幸福感を感じている」という報告もあり、「好きな時に、好きな人と、好きな事ができる」ことがお金によってもたらさせる最大の幸福と解説されています。

確かに富裕層をみて一番うらやましいところは「時間を自由につかっているところ」かもしれませんね。社畜歴が長い私のような人間には別世界にみえます・・・。

そしてもう1点ハウセル氏が主張している「お金を貯める意味」で共感した部分は「目的のない貯金が最大の価値を生む」です。

これは「目的なんて必要がない」ということではなく、「目的があってもいいけど、目的がなくても貯金することで人生に柔軟性という価値が生まれる」ということです。

変化が激しい世の中で、貯蓄があれば慌てて行動することも減りますし、その結果失敗する確率も下がりますね。なによりもハウセル氏が好きな言葉として紹介している「真の成功とはラットレースから抜け出して、心の平穏のために生きることである(ナシーム・タレブ)」が真実だと私も思います。

大富豪でなくても、生活に余裕があれば心穏やかに生きていけます。穏やかな人生のためにどうやって資産を築くか?を考えることが大事ですね。

まとめ

お金についての考え方を『サイコロジー・オブ・マネー』からザックリ紹介しましたが、参考になったでしょうか?

「一攫千金ではなく、長期間の複利で心の平穏のために資産形成する」というのが本書の一つの主張ではないかなと思います。

今回取り上げた点以外にも、「お金持ちになった人」「お金持ちになろうとして失敗した人」の行動や考え方を紹介されていますので、もっとお金持ちの心理を知りたい方は是非手に取って読んでみてください。

目指せ!穏やかな人生!

ではでは。

 


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