新たな年を迎えて、今年もいい年にしたいと気持ちを引き締めていきたいですね。
元旦には「今年はアレをしよう、コレをしよう」と自分なりの目標を立てるわけですが、私は今年も引き続き人に薦めたい本や映画、山のレポートを書きたいと思います。
昔は違いましたが、「意外と文章を書くのは楽しいな」なんて殊勝な事を感じるわけです。
さて、新しい年を迎えて環境が変わる方もいるかと思いますので、今回はストレスの少ない良い人間関係づくりのヒントになる書籍を紹介したいと思います。
以前に『人は話し方が9割』を紹介した永松茂久氏の『人は聞き方が9割』です。
話し方が9割で聞き方も9割とすると、人の人生を決める割合が18割になってしまいますが・・とそんな素朴な疑問は置いておいて、人間関係を良好にする聞き方のポイントを3つ紹介したいと思います。
それでは、読んでいきましょう!
人はみんな話を聞いて欲しい!
永松氏は『人は話し方が9割』でも書かれていましたが、次の3つが人間の3大心理だと説明しています。
- 人は誰もが自分の事が一番であり、自分に一番興味がある生き物である
- 本来、誰もが自分のことを認めて欲しいし、自分のことを分かって欲しいと熱望している
- 人は自分のことを分かってくれる人のことを好きになる
確かにこういった欲求はある気がしますね。話をよく聞いてくれる人は悪いイメージはないですし、自分の意見を理解してくれると信頼しますね。
永松氏はこういった欲求をみんなが持っているとすると、「聞く人はこの日本に住む1億2500万人の人から求められる存在になる」と表現されています。
少し極端な表現な気もしますが、「話を聞いてくれる人」が迷惑がられることはまずないですし、複雑になってきている世の中で色々な人の話を聞くことができる人は貴重な存在ですね。
私の経験上、いろんな人の話を聞くというのはイメージするほど簡単ではなく非常に「根気の要る行動」だと思います。(話が上手い人ばかりではないですから・・・。)
少しでも頑張って、人の話を聞ける人間になりたいですね。
いい音を鳴らすキャッチャーになる!
それではどうしたらいいのか?
永松氏は「すれ違う人にハーイと声を掛けられる欧米的なコミュニケーション(ピッチャー)は国民性にあっていないので、会話を聞いて広げる(キャッチャー)タイプが日本人には合っている」としています。
確かに人にインパクトを与えるような発信ができる人が「コミュニケーションができる人」というような風潮がありますが、そもそも「良い聞き手」がいないとどんなにすごいことを発信しても広がりがないですから、「良い聞き手」という存在はすごく重要ですね。
私のように「ハッキリと主張できないタイプ」は割り切って、「自分は発信者を活かすために、しっかりと聞くんだ!」くらいの気持ちで聞き役に徹しましょう!
聞いてもらえることで救われることもある!
永松氏は自身のお店で常連になってくれた刑事さんの話を元に、「話を聞いてくれる人がどれだけ大事か」ということを説明されています。
その刑事さんは「犯罪を生み出す一番の原因は孤独感だ」とおっしゃっていたそうです。
永松氏はその話を受けて「自分の話を聞いてくれる人の存在は、まさに暗闇にいる人にとっては、出口を示す一筋の光になる」として、「良い聞き手」の存在価値を説明しています。
この点は本当に私自身も感じるところがあって、「あまり自己主張ができないタイプ」が悩んでいる時に、「とりあえず聞いて、理解しれくれる人」というのは精神的に助かると思います。
私は学生時代に精神的に病んでいた時期があったのですが、当時よく遊んでいた友人が病んだ私を敬遠することなく、とりあえず話を聞いてくれました。その時は自分に余裕がなくて気づきませんでしたが、話を聞いてくれる人が一人でもいることでつながれる人生もあるのだと今では思います。(その友人は今まで20年近く交友が続いています)
松永氏も本書で書かれていますが、地味なことでも「ただ聞くだけで、救われる人もいる」がいるんだと思います。
ただの人間関係のコツとしてではなく、人を助ける方法としても「聞く力」を身につけたいですね。
おわりに
2024年最初の記事は『人は聞き方が9割』を紹介しました。
本書には、今回紹介した内容以外にも「相手の話を聞く意味や効果」といった内容が盛りだくさんですので、2024年もストレスフリーな人間関係を築きたい方は是非手に取って読んで頂きたいです。
特に「聞く力は人を救う」という点は強調したいとことです!
2024年も心穏やかに過ごしたい!
ではでは。
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