そろそろ新年度が近づいてきましたね。
新年度になると就職や転勤で新たな環境に身を置くこともあるかもしれません。
新たな環境では人間関係も新たに構築しないといけないですから、なかなかストレスがたまります。中には特定の人との人間関係に悩むことも出てくるでしょう。
今回は困った隣人・同僚と出会ったしまった時の参考になる書籍を紹介します。
タイトルからインパクトのある『頭にきてもアホとは戦うな』という書籍を紹介したいと思いますが、まずは著者の田村耕太郎さんについて簡単に説明します。
田村さんは早稲田大学商学部を卒業し、山一証券での営業から自民党・民主党での政治家としても活動された方で、今はシンガポール国立大学で教授をされています。輝かしい経歴の田村氏がこんなインパクトのある書籍を出されるのも意外に感じるところがありますが、逆に今まで人間関係で悩まれたことが多かったのかなとも推察してしまいます。
そんな田村氏は日本の国力は徐々に低下しているが、まだ手遅れではないと考え、アホとの戦いで余計なダメージを負って欲しくないという考えのようです。
そのために、アホとの戦い方・接し方をみんなに伝えたいと考えて本書を執筆されたんですね。
私も人間関係ではストレスを抱えやすいタイプなので、参考にしたいと思います。
それでは、読んでいきましょう!
そもそもアホって?
本書ででてくる「アホ」とはどんな人物なんでしょうか?
言い方がよくないかもしれないですが、「アホ」から連想されるイメージは、頭が悪い?計算・物覚えが悪い?性格が悪い?
本書では頭の良し悪しではなく「あなたの時間・エネルギー・タイミングを奪う不愉快で理不尽な人(公式サイト)」という定義だそうです。
こう捉えると、「あの人だな」と感じることはありませんか?
私はあります!ww
「さっきはこう言ってたでしょ!」「このタイミングで?」「なんでそんなケンカ腰?」なんて感情は、日常茶飯事です。(もしかして環境が異常か?)
私の日常はさておき、そんな「アホ」に対しての接し方はどういうのがいいんでしょうか?
田村氏が紹介している「アホ」への接し方の中から、私が「これは分かりやすい!」と思った2つを紹介します。
アホとの付き合いで消耗しない考え方
田村氏は色々な「アホ」について書かれていますが、私の経験上「アホ」は能力がイマイチでも、自尊心が高いタイプが多いような気がするので、次の2点が大事かなと思っています。
- 余計なことを言わない
- お人好しを辞める
1について田村氏は「つけいる隙を与えないことが大事」と説明しており、「別の言い方をするなら、感じよく”沈黙に耐える”技術」と表現しています。これは私は激しく同意しました!
「アホ」は基本的な揚げ足取りが多いですし、余計な一言で自尊心を刺激する場合があります。なので、しらけた感じでなく沈黙できる能力が有効だと思います。
2は経験上でも、他人を見ていてもよく分かります。私たちは小さい頃から「和を以て貴しとなす」といった教育を受けてきましたから、「なるべくみんなに好かれよう」という気持ちが働きやすいですね。
私も以前は、「組織をまとめるには、なるべく嫌われないように相手を尊重した対応をしなければ」と思って、些細なところも気にして生きてました。
その結果、一度精神を病んでしまった訳ですが・・・、その教訓として私が学んだことは「相手を尊重することは大事だけど、自分が上手く生きられることの方がもっと大事」ということです。
冷めた感情の様に思えますが、田村氏は「人の感情はコントロールできない」という前提の元に「人の役に立つ」事だけを考えることに警鐘を鳴らしています。
他人を軸に考えてしまうと、「あの人のためにはこうしなきゃいけないけど、この人にはこうしないといけない・・・、どうしよう・・」となって、精神がすり減らされます。
「本当にその人のために、そこまでしなきゃいけないの?」と一度立ち止まって考えてみる勇気も必要ですね。
人生で大事なことは?
「アホ」はどこにでもいるものですが、「アホ」にまどわされずに、人生を悔いなく生きるためにはどうしたらいいんでしょうか?
田村氏の考えから2つオススメしたいと思います。
- 期待値をコントロールしよう
- 計画しない人生が成功につながる
1は「最悪の場合をどう捉えられるか?」ということだと思います。自分が行う行動の代償に対する成果(期待値)をどの程度に捉えられるかが大事で、「失敗しても、元に戻るだけだな」と挑戦する人と、「失敗したら人生終わりだ」と思って行動する人では思い切りが違って、結果に差が出てしまうと言うことですね。周りの「アホ」に振り回されてビビってしまうと人生が変わります。
2は私の経験からもそう思うんですが、自分で思い描いた生活とは違った方向に進んでしまうことが会社員でも多々あると思います。そんな時に「自分の計画と違う」と完全に拒否してしまうと、想定外の成功の可能性を捨ててしまうかもしれません。田村氏はアマンリゾーツの創業者エイドリアン・ゼッカ氏の例を紹介しています。
ゼッカ氏は大学時代の友人からホテル事業の話が舞い込んできた時に、経験がないことから最初は断ったものの、真摯な説得に負けて最後は請け負ったということですが、そのホテル事業が成功し、最終的には自身が構想したリゾートホテル「アマンリゾーツ」をアジアも含めて成功させることができたそうです。
ゼッカ氏は「この道しかないと決めつけないことが楽しい人生を送るコツ」と教えてくれたそうです。
「アホ」との接し方についても、「この人と上手くやらなければ」と思い込んでしまうと、辛くなってしまうでしょう。思った通りにいかなくても、気にせず自分の人生に向き合おうということですね。
終わりに
今回はタイトルにインパクトがある『頭にきてもアホとは戦うな』から、人間関係でストレスを感じた時に役立つ(と私が感じた)ポイントを紹介しました。
「アホとは戦うな」は言い方キツめですが、私の経験からも、それくらいの気持ちで毎日を生きた方が人生が楽になると思います。(「アホ」は他人のことなんて気にしませんから)
田村氏のようにエリートでもない私達はそこまでメンタルと強くすることが簡単ではないですが、本書に説明されている数々の「アホ」との接し方・考え方が、新生活に臨もうとする人たちのストレスを少しでも軽くできたらいいなと思います。
とにかく自分の人生を豊かに!
ではでは。
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