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三日坊主の必読書!『GRIT やり抜く力(アンジェラ・ダックワース著)』

山小屋の本棚

こんにちは、ゆる登山家です。

年が明けて2022年になりました!

今年はどんな一年にしたいと考えていますか?

私は毎年、年末に来年の目標をとりあえず立てて、正月に「今年も頑張ろう!」と決意を新たにするのですが・・・、まあ中々思い通りにはいきませんよね。

どうしても途中で止めてしまうものがあります。(去年はプログラミング(Python)を学ぼうと思いましたが、挫折してしまいました・・・。)

始めたことをやり抜ける人と三日坊主は何が違うんでしょうか?

才能?育った環境?性格?

そんな疑問に答えている本が今回の『GRIT やり抜く力』です。

本書は著者のアンジェラ・ダックワース氏が研究した『やり抜く人』と『挫折する人』の違いから成功するためには何が必要かが説明されています。

その中から、挫折しがちな私が「なるほど!」と納得したポイント3つをお伝えします。

それでは読んでいきましょう!





才能だけでは成功できない

【才能】という言葉にはとても魅力的な響きがありますね。

私もテレビやネットで取り上げられている人をみると、どうしても才能をうらやむ時があります。

ですが、ダックワース氏の研究では【才能】が成功に直結するわけではないことが示されています。

ダックワース氏の教師時代の生徒の学業成績・著名な陶芸家やスポーツコーチへの調査から下記の関係が分かったそうです。

【才能】×【努力】=【スキル】 ⇒ 【スキル】×【努力】=【成果】

どんなに【才能】や【スキル】があっても【努力】なしでは【成果】は得られないといことですね。

なぜ、成功した人の努力の部分を見落としてしまうかというと、「成功者を神格化(才能のある人)と捉えた方が楽だから」だそうな。

確かにその方が深く考えなくていいから精神的に楽ですよね。

この部分を読んだ時に、達筆だった亡き祖父が書いてくれた文章を思い出しました。

「努力は天才を制す」

昔は「努力をするよりも天才の方がいいでしょ」なんて思って(おじいちゃんゴメン)あまり気にしていませんでしたが、年を重ねると本当にいい言葉だなと感じるようになりました。

情熱でやり抜く力を伸ばす

それでは、努力を一時的に高めればいいのか成功するかというとそういうわけでは無いようです。

努力を続けて最後まで【やり抜く力】が最も重要とのこと。

三日坊主的には「その続ける方法が知りたい!」って感じですよね。(すぐ結論を知りたがる考えが続かない原因の気がしますが・・・)

まずは内側から、

「興味と結びつける」

なんかありきたりな感じもしますが、結局のところ「自分が興味をもって楽しいことしか続かない」ってことですね。

アマゾン創業者のジェフ・ベゾスも幼少期から様々なことに興味を持ち、また母親もそれを押さえつけず、すべて理解できなくても話を最後まで聴いてあげたとか。

でも本当に興味があれば続くのか?は気になるところですよね。

ダックワース氏の研究からは、成功者は興味を思った分野にただ取り組み続けるだけではなく、常に【改善】をしていたそうです。

日本から世界に広まった【カイゼン=継続的な改良】が心理学的な分野でもでてくるとは。

具体的なステップは下記です

  1. ある1点の高めの目標(ストレッチ目標)を設定する。
  2. 集中してストレッチ目標を達成を目指す。
  3. 改善点が分かったら、できるようになるまで練習を繰り返す。

なんか当たり前のような気がしますが、この流れを長期間繰り返すにはただの【興味】だけではなく【情熱】がないと難しいということも本書では述べられています。

確かに成功者は皆、普通の人が持たないこだわりや強い思いが滲み出ている気がします。

私は以前食品会社で商品開発の仕事をしていましたが、自分が美味しい・魅力があると思って取り組んだ商品の方が仕事中も苦労を感じず、周囲にも認められたように思います。

湧き出る情熱とカイゼンが大事

周囲からやり抜く力を伸ばす

上の2点では努力と情熱が大事ということが分かりますが、興味と情熱を持ってカイゼンし続けても、どこかで心が折れそうになることはありますよね。

そんな時を乗り越えてやり抜くには何が必要でしょうか?

本書ではやり抜く力を鍛えるには、周囲によるサポートも必要としています。

ポイントは次の2つです。

  1. 高い期待
  2. 惜しみない支援

ある心理学の実験では学生が提出した作文を添削して返却する時に、「コメントを付けました」「もっとうまく書けると思いコメントしました。期待しています」の2種類の付箋を付けたそうです。

『期待している』付箋を受け取った学生は通常の付箋を受け取った学生よりも、2倍多く修正して再提出したそうです。

こんなに簡単な内容でも当事者にとっては意欲を高く維持できるようですね。

会社員としても普段の業務を淡々とこなすよりも、『期待されている』や『もっとうまくできる』と同僚や上司から思われた方が前向きになれますね。

私もたまに上司から『うまくやっている』様なニュアンスが受けられると、少し意欲がでます。(もっといろんな部下に伝えてほしいものですが・・・。)

年代的に私と近い方(40代以上)は若手をどう導くかに苦労していると思いますので、いつもよりほんの少し期待を込めてフィードバックを返すだけで状況は変わるかもしれません。

期待を込めて前向きにって感じです

Funny Portrait of Smiling Barbary Macaque Monkey, showing teeth Isolated on Black Background

まとめ

いかがでしたか?

本書はダックワース氏が行った様々な分野(アスリート・研究者・コメディアン等々)の成功者へのインタビューや過去の研究結果を踏まえて10年をかけてたどり着いた結果な詰め込まれています。

とりあえず私が大事だと思った3点だけを上げましたが、興味深い内容がたくさんありますので興味のある方は手に取ってみるとよいと思います。

それでは最後にダックワース氏が捉える【天才】について

【天才】を自分の全存在をかけて、たゆまぬ努力によって卓越性を究めることと定義するなら、私の父は天才だ、私もそしてあなたにも同じ覚悟があれば天才なのだ。

年をとっても前向きに努力してやり抜きたいですね。

ではでは。

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