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世の中悪いことばかりじゃない?事実を正しく知ろう!FACT FULNESS<下>

山小屋の本棚

こんにちは。ゆる登山家です。

長かった緊急事態宣言が解除され、これから色んなことが上向けばいいなと思う今日この頃、

今回は、前回に引き続き『FACT FULNESS(ハンス・ロスリング著、日経BP)』の

ご紹介をします。

前回はロスリング氏が世界のエリート達が、なぜ世界の情勢について誤ったイメージを持ち

続けるのかを考えた結果、10の思い込みが関与しているのではないかと気づいたところまで

紹介しました。

それでは、その10の思い込みについてざっくり説明してみたいと思います。

※本書自体が非常に興味深い内容ですので、このブログの拙い紹介で興味を持って実際に読んでもらえると嬉しいです。




多くの人が持つ10の思い込み

皆さんは何かを見たり聞いたりする時に、自分がどんな思い込みと一緒に情報を取り入れて

いるか考えたことがありますか?

私はいろんなことを比較的、ネガティブに少しひねくれた見方をしているかなと思います。

これから紹介するロスリング氏が人々の世界の捉え方の問題とした思い込みの種類は、ほとんどの

人が「確かに」と思うのではないでしょうか?

  1. 分断本能

一つ目は分断本能です。この本能は単純に「自分はこうだけと、あちらは違うし、同じになることはない」って感じですね。

これは気づかずにしている気がします。例えば、地方と都市部は違うし地方が都市部の様に発展する

ことはないっていう、かなりの地方出身者の私のような人です。(ただのひがみ?コンプレックス?)

2.ネガティブ本能

続いてはネガティブ本能です。これもすぐわかりますね。ポジティブよりもネガティブの方が強く

記憶に残りますよね。ホントは良くなっているのに悪いことの方が目について、悪いことを直し

たくなりますね。

3.直線本能

続いては直線本能です。これも何となくイメージできますね。何か状況が変化したときに、そのまま

直線状のグラフで変化が続くのではないかということです。例えば、人口はひたすら増え続けて

資源が足りなくなるみたいな感じです。本書でも紹介されていますが、人口は今後も増え続けるものの、

直線状に増えることはなく110億人くらいで落ち着くようです。(少なくとも現状から計算すると)

※実際、私の友人は近頃、将来は人口爆発で資源が足りなくなって戦争が起きるんじゃないかと

心配してました。

落ち着いて考えると先進国で子供の増加が落ち着いてきているのにこのまま直線状に人口が増えるとは

考えにくいですよね。

4.恐怖本能

次は恐怖本能です。これは2のネガティブ本能に近いものがあるように思いますが、恐怖を煽る

情報を受け入れると判断を誤るということですね。コロナが始まった時のうがい薬や各種デマ

療法のように落ち着いて情報を確認せずにパニックになって極端な行動を起こす人がいますね。

マスク不足やトイレットペーパー不足のニュースを見ると、「またか・・」という感じ。

ちなみに私はコロナ流行直後のトイレットペーパー不足のおかげで、自宅トイレで緊急事態が

発生しそうでした。本当に勘弁してもらいたい・・・。

5.過大視本能

5番目は過大視本能です。過大視本能は目の前の状況を必要以上に重要視して、その他の影響の

大きい事柄をみることができなくなる本能です。

給料日前にお金がないんだったら、お金を借りる前に使い方を見直した方が将来的にお金に

困りにくいよねって感じ。

6.パターン化本能

6つ目はパターン化本能。ひとつの事柄が全ての事柄にも当てはまると考えてしまうこと。

今日のプレゼンで失敗したから、今後のプレゼン全部失敗するかもみたいな感じ。

結局ネガティブな考えが足を引っ張るんですよね。実際は相手も違って内容も違ったりするので

結果はわからないんですが。(私もよく考えます、きっとこの先ずっとこうなんだ的な)

7.宿命本能

7つ目は宿命本能。マンガによく出てくる本能です。「俺とお前は戦う定めなのだ」的な感じ。

マンガはそうかもしれないけど、現実はそうじゃないですよね。色んな人が色んな努力をしたり

行動したりしているので現状が未来永劫続くわけではないよねってことです。

8.単純化本能

8つ目は単純化本能。私を含めてみんなシンプルな論理が大好きです。自然科学の世界では

ある事柄を突き詰めた結果、自然現象がシンプルに表せたということが多くてそれが魅力かも

しれませんが、現実社会は違いますよね。

一つの部署からは単純に正しくみえても、別の部署からは間違って見えるなんてことは

社会人あるあるですね。

9.犯人捜し本能

いよいよ終盤、9つ目は犯人捜し本能です。これはもう説明しなくてもわかりますね。

マスコミの情報や会社内でのやり取り等の社会生活で必ず遭遇します。何か問題があると

まず犯人を捜す → 犯人を責める → 問題行動が無くなるはず → みんな幸せ っていう

論理ですね。実際には本当の原因を探さないと解決はしないことは、みんな知っているんですが

どうしても怒り等の感情を出す場を探してしまうんですね。

自分の上司に伝えたい!と思う会社員は多いと思います。(私含む)

10.焦り本能

とうとう最後にたどり着きました。最後は焦り本能です。これもイメージするとすぐ

分かりますね。恐怖本能と相まって「今すぐ決めないと大変なことに!」となって判断を

間違います。焦りは禁物とわかっていても、私のような小心者は特に、何かあるとソワソワして

意味もなくAmazonで買ってしまいます。

結局のところ、どうなの?

今回、ロスリング氏が提唱している判断を誤る10の本能を紹介しましたがいかがでしたか?

それぞれ分かったけど、結局どうなの?となったかもしれませんが、この本から読み取れることは

『焦っても仕方ないし、周囲の煽りを気にして怯まないでよく確認してから考えよう!

 世の中そんなに悪いことばっかりじゃないよ。むしろだいぶ良くなってる!』

です。

ちなみにこれは私の超ざっくりなまとめなので、興味のある方は実際に読んでみてください。

しっかりとしたデータを基にまとめられているので、読み終わると少し生きていくことに

安心します。

これをきっかけに少しでも判断を誤らず、前向きになってもらえると幸いです。

ではでは。

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