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人生100年は幸福か苦行か!?『LIFE SHIFT リンダ・グラットン著』(上)

山小屋の本棚

こんにちは、ゆる登山家です。

今回は令和の人生を深く考えるキッカケとなる名著『LIFE SHIFT』をご紹介します。

本書のサブタイトル「100年時代の人生戦略」にあるように、近年よく耳にする「人生100年時代」のそうやって豊かに生きるかを詳しく説明しています。

人生が100年もあったら、私もまだ折り返していない・・・。気が遠くなりそう・・・。私の率直な感想です。

皆さんにとって100年間の人生は幸福でしょうか?それとも苦行でしょうか?

昔ながらの人生設計では苦行ルートになりそうですが、著者のリンダ氏は新しい考え方を持つことで豊かな時間を長く享受できると考えているようです。

まずは人生が100年あるとどうなるか?読んでいきましょう!





100年の人生で大きく変わること

リンダ氏の主張を大まかにまとめると、100年人生で大きく変わることは、下記の様です。

  1. 長く働く
  2. 人生のステージが変わる
  3. 若々しい生き方

1.長く働く

平均寿命は右肩上がりで上がり続け、2007年生まれの子供の50%がなんと!104歳まで生きるという試算があるそうです。

そうなると、生きていくためには収入が必要になりますね。

今は60歳で定年退職し、65歳まで再雇用されてそのあとは年金で暮らすという人生が多いような気がしますが、100年人生では賃金収入が途絶えてから35年あることになります。

老後は現役時代の50%くらいの生活費を使用して暮らしたいと考えると、80代まで働く必要があるとリンダ氏は説明しています。

80代まで働く・・・。

気を失いそうになります・・・。

主に寿命の上昇は医療技術の発達や公衆衛生の改善によるもので、本来はありがたい傾向ですが、お金の側面を加えると、なんだか少し暗い気持ちになってしまいますね。

しかし7,当然医療技術の発達により健康寿命(健康で過ごせる期間)も長くなり、年齢を重ねても人生を謳歌できるようにもなっています。そのバランスをとって人生を充実させる方法についてのリンダ氏の主張は後ほど説明します。

人生のステージが変わる

人生が100年もあると長く働く必要が出てくると、上述されていますがその働き方や目的が現在とは変わってくるとリンダ氏は述べています。

今の典型的なライフステージは「教育」「仕事」「引退」の3ステージとなりますが、人生100年をこの形に当てはめると「仕事」のステージを極限まで長くしないと豊かな老後が迎えられません。

そうなってくると単純な3ステージだけでなく、間に「学び直し」「新たな仕事・キャリア」を入れなくては行けなくなります。

「学び直し」というとなんか暗くなってしまいそうですが、ステージ毎に自分の目的に合った興味ある分野を学ぶと考えると少し前向きになれるような気がします。

現在でも会社を一度やめて本当にやりたいことを勉強し直して、成功している会社員もいますし、有名人でも元の業界を離れて活躍する方もいますね。何かを完全に辞めてまで思い切らなくても、今の仕事以外にも目を向けて準備することが重要かもしれませんね。

若々しい生き方

100年人生では様々なステージを長く生きて働くことになります。

ここだけを聞くと、辛さが多いような気がしますね(新しい環境に適応しながら長く働く)・・・。

ですが、本書では様々なステージに様々な年齢層が存在するようになることで、年長者も若々しさを保ちやすくなるだろうと述べられています。

確かに今までは同じライフステージの人は大体近い年齢でしたね。(学生時代や入社時、社会人経験中もせいぜい±7・8年くらい?)

今後は例えば子育てが終わった50代くらいで新たに学び直して、別のキャリアで20代の若者と同時に働き始めるような場合が多くなるかもしれませんね。

40代に突入している私の実感からすると、気力・体力に衰えを感じる年代からどうやって新たなキャリアに適応していくのが良いかという所が気になります。

後半では100時代の新しい生き方・考え方についてリンダ氏の主張を少し紹介したいと思います。

ではでは。


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