全力で生きる方法とは?『FULL POWER ベンジャミン・ハーディ』

おしらせ

「人生100年時代に突入した」という表現をよく聞くようになりました。

私の様に40代に突入しても、まだまだ折り返してもいないと想像すると、「人生の果てしなさ」を強烈に感じてしまいます。

そんな長い人生で、「なんとなく上手くいっていない」とか「もっと充実させたい!」と感じることはないですか?

今回は、そんな悩みに答える書籍を紹介します。

その名も、『FULL POWER』です!

某人気アニメ(ドラ○ンボール)に出てきそうなフレーズですが、全力で生きる方法を説明した、ちょっと熱めの自己啓発書です。

まずは、著者ベンジャミン・ハーディ氏のプロフィールから

組織心理学者、著作家、起業家。

クレムソン大学院博士課程修了。ブログ・サービス「Medium」で多くのフォロワーを持ち、そのネット上のプレゼンスと影響力は、『フォーブス』『サイコロジー・トゥデイ』『フォーチュン』などで取り上げられた。心理学専門誌の電子版「サイコロジー・トゥデイ」などに寄稿中。

といった感じで、組織心理学の専門家です。

ハーディ氏が提唱する「FULL POWER(全力)」を出す方法の中から、私も目からウロコが落ちて衝撃を受けたポイントを3つ紹介します。

それでは、読んでいきましょう!

自分の意思では成功できない!

1つ目から「えっっ!?」となる内容ですが、ハーディ氏は本書の中で一貫して「意志力など役に立たない」と言い続けています。

私は最初にこの言葉にショックを受けました。

小さい頃から「強い意志で努力することで目標が達成できる」という価値観で生きてきましたから、いつも「失敗は自分の意志が弱いからだ」と考えてきました。

しかし、ハーディ氏は意志は関係ないと強く主張しています。

では、成果は何で決まるのか?

ハーディ氏は、「人間は環境の産物」だと言います。

なんか身も蓋もなくて、「じゃあ努力なんて意味ないじゃん!」となりそうですが、ハーディ氏が伝えたいことは、「人間はどんな環境にも適応してしまうため、成果を出すにはそれに合った環境を選ぶ事が必要」と主張しています。

面白い表現として、本書には歴史家のウィリアム・デュラントの言葉を紹介しています。

ヒーローとは、ヒーローという存在だから生まれた結果ではなく、”状況が生み出したもの”だ。差し迫った必要性があれば、人は並外れた能力を発揮する。状況に求められれば、平均的な人でも倍の能力を発揮できると私は思う

火事場の馬鹿力的な発想ですね。なんとなく分かる気はします。

環境(状況)の影響を受けるとは具体的にはどういうことなんでしょうか?

「友達の友達」の影響を受ける

環境からの影響について、私が印象深かったのは、ハーディ氏が紹介した著作家ジム・ローンの言葉です。

人は、一緒に過ごす時間がもっとも長い5人を平均した人物である

これは複数の研究で正しいことも証明されているそうです。

さらに驚くことに、友達の友達が太れば、自分まで太ってしまうくらい影響を受けるのだとか・・・。

あまり友達の友達まで気にしたことはないですが、それほど環境の影響は大きいそうです。

怖くないですか?友達の友達なんでほとんど知らないくらいですよね?

ハーディ氏によると、これは「負の二次的つながり」と呼ばれ、直接的なつながりに比べて見えにくく、危険性が高いそうです。

ただ、これを読んで怖くなりましたが、よくよく考えてみると、逆のパターンになれば人生がすぐに良くなるということですよね。

本書でハーディ氏が伝えたいことは、ここが最大のポイントです。

環境を整えさえすれば人生は好転する!!

実際にハーディ氏は自身が里親となって育てている子供達は、育った環境を離れてハーディ氏の元に来たことで、識字能力が上がり、性格も落ち着いてきたそうです。

確かに私も、転勤を繰り返して環境が頻繁に変っていますが、その度に生活も変ってきている気がします。そう考えると、意図的でない環境の変化にはよく気を付けた方が良さそうですね。

それでは、環境を変えて自分の力を活かすにはどうしたらよいのでしょうか?

最強理論は筋トレと同じ!

ハーディ氏が推奨するフルパワーで生きる理論は基本的に筋トレと同じです。

ハードに取り組む ⇒ 完全に休息する ⇒ ハードに取り組む

分かりやすいですね。

この理論に環境による影響を加えると、本書で挙げられている例として、若い起業家がどのように成果を上げ続けているかを紹介しています。

起業家コートニーは、アメリカのデンバーの仕事場では全てを犠牲にして打ち込み身も心も疲弊しきるまで仕事に取り組むそうですが、休養は自宅のあるラスベガスでほとんど仕事せず睡眠・趣味を思いっきり満喫してリカバリーさせるそうです。

強烈な負荷と回復を繰り返して、前進できるような環境を自分で整えているんですね。

起業家のように環境を整えることは、会社員には難しい気がしますが、思いっきりストレスを受けた後に、最大限の休息(寝たり、食べたり、だらけたり)を取るように意識することはできるんじゃないかと思います。

私もメンタル不調を経験してから、「ちょっとメンタルキツいな」と感じたら、「とにかく休む!やりたいことだけやる!」と意識して休むようにしています。

「なんとなく休む」は意外とメンタルはリフレッシュできません!

充実した人生のために、本気で休息を取りましょう!

まとめ ~環境は自分で選べる~

今回は、組織心理学者のベンジャミン・ハーディ氏の『FULL POWER』から、成果を出すための秘訣を一部紹介しました。

ベンジャミンは本書で一貫して、「成果がでないのは、自分の意志や能力のせいではなく環境による。そして環境は自分で選べる!」と伝えています。

本書には、成果を出しながら心が折れない方法や、どうやって自分の能力を引き出す環境を整えるかとといった事が具体的に書かれています。

なんとなく「今、上手くいっていないな」と感じている方には、一度手に取って読んでみてもらいたい一冊です。

自分の意志を責めるのは止めて、環境を整えましょう!

ではでは。

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