3年くらい前から、池波正太郎作品を読むようになり、『仕掛人・藤枝梅安』『剣客商売』を読み終えました。
そろそろ『鬼平犯科帳』が読み終わりそうな感じですが、「そういえば、映画版の藤枝梅安を観ていないな」と思いだし、アマプラで鑑賞することにしました。
原作の『仕掛人・藤枝梅安』は超有名作品なので、今更ではありますが物語の設定を紹介します。
品川台町の藤枝梅安(豊川悦司)にはふたつの顔があった。腕の良い鍼医者の 表の顔と、“蔓(つる)”と呼ばれる裏稼業の元締から金をもらって、生かしておいては為にならない奴らを 闇に葬る冷酷な“仕掛人”の裏の顔だ。
ある晩、仕掛の後、仕掛人でもある楊枝作りの職人・彦次郎(片岡愛之助)の家に泊った梅安は、帰り道、浪人・石川友五郎(早乙女太一)が刺客を斬り捨てる場面を目撃する。刺客が死んだことを確かめ、医者が出る幕ではないと悠然と立ち去る梅安を、浪人はにらみつけていた。その後、梅安は蔓である羽沢の嘉兵衛(柳葉敏郎)から料理屋・万七の内儀おみの(天海祐希)の仕掛を依頼される。三年前、万七の前の女房おしずを仕掛けたのは他ならぬ梅安だった。
梅安は、万七の女中おもん(菅野美穂)と深い仲になり、店の内情を聞き出す。おもんの話では、おしずの死後、おみのが内儀になってから、古参の奉公人たちが次々と去り、店の評判は落ちているのに儲けだけはあるという。おみのは店に見栄えのいい娘を女中として雇い入れ、客をとらせているのだった。
おしず殺しの依頼人はおみのなのか…殺しの起り(依頼人)の身元を探るのは、仕掛人の掟に反すると知りながら、梅安は三年前のいきさつを知りたいと思い始めた。そして、初めておみのの顔を見た梅安は息を吞む。それは梅安に暗い身の上を思い出させる対面だった…。
映画「仕掛人・藤枝梅安」公式サイトより
ちなみに、原作は「おんなごろし」というタイトルで第1巻に収載されています。
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それでは本作の魅力を少し紹介します。
池波作品ならでは空腹感をしっかり再現!
池波作品といえば、文字でも伝わるくらい魅力的な食事シーンですが、本作はそういったシーンがいたるところで表現されています。
第1作目では、「鰹節をのせて、醤油をかけたおかゆ」を食べるシーンがありますが、観ているだけでお腹が減ります。
公式サイトでは、劇中で使用する料理は「分けとく山」総料理長が制作したものを使用していると紹介されており、梅安役の豊川悦司さんも「本当においしくて、そのときの台詞はほとんど本音だった」と話されています。(書いててお腹が減ってきた・・)
その他にも、蕎麦や鍋なんかも全て美味しそうです。
こういった原作を忠実に再現されている所に、監督の河毛さんの熱意を感じますし、超豪華な俳優陣で作り上げられている物語はもちろん、本筋以外の部分にも力をいれて制作されるのは、池波作品は本当に多くの人に愛されているんだなとも実感します。
作品内容にあまり触れず、食い意地がはったレビューになりましたが、これから鑑賞される方は物語に集中できるように、鑑賞前にしっかりと食事することをオススメします!
とりあえず、私は「鰹節かけおかゆ」を自宅で再現して食べてみたいと思います。
ではでは。
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