こんにちは、ゆる登山家です。
今回は変化のスピードが速い現代のマネージメントの指針となる名著『新1分間マネージャー』を紹介します。
本書の基となっている『1分間マネージャー』は1983年に出版されており、全世界で1500万部以上!!売れている古典名著です。すごいですね。
著者はアメリカの作家・コンサルタントのケン・ブランチャード氏と同じくアメリカの医師・作家のスペンサー・ジョンソン氏です。
スペンサー・ジョンソン氏は以前に紹介した「チーズはどこに消えた?」で有名な作家ですが、ケン・ブランチャード氏も60冊以上の著作を持つ有名な作家です。
どの業界の管理職(マネージャー)も時間に追われているのが普通ですが、本書で紹介されている『新1分間マネージャー』は部下への教育(コーチング・ティーチング)をわずか1分間で済ますことで、自分の時間と部下の成長を最大にできるそうです。
私と同じように色んな部下に日々悩まされている方にとっては夢のような話ですが、どんな方法か気になりますね。
それでは読んでいきましょう!
どんな物語なのか?
まず、『新1分間マネージャー』はマネージメントの研究を紹介するのではなく、物語形式で一人の理想のマネジメントを追い求める若者がマネージメントの秘訣を学んでいきます。
若者がすぐれたマネージャーの存在を知り、訪ねると自分のマネージメントの方法の概要と自分が『新1分間マネージャー』と呼ばれていることは教えてくれますが、詳細は教えてくれません。若者は「自分の部下に直接聞いてみた方がよい」と助言を受けてマネージャーの部下を訪ねることにします。
そして、『新1分間マネージャー』の3つの秘訣を少しずつ理解していくという物語です。
新1分間マネージャーの秘訣とは何なのか一つずつ紹介していきます。
1分間目標
1つ目は「1分間目標」です。
「1分間目標」はマネージャーと部下の目標のすり合わせ的なイメージですが、目標の決定はマネージャーではありません。マネージャーは部下の話をよく聞き、優先順位でお互いの意見が一致したもの書き留めていくそうです。
そして、それぞれの目標を1ページに書いていきます。そうすることで、仕事の途中でも目標を1分もあれば見直すことができるとのこと。
確かに上司と部下の目標が違うことがよくありますから、最初のすり合わせは大事ですね。すぐに見直せる方法もうなずける所がありますね。(私も記憶力がそこまでよくないので・・・)
1つ目の秘訣は、目標を立てるのに1分ではなくて、1分で目標の進捗管理ができるということでした。
1分間称賛
2つ目は「1分間称賛」です。
「1分間目標」を立てた後は、マネージャーは部下の仕事を遠くからよく観察して、正しいやり方をしていることを確認するそうです。
そして正しいやり方をしているところ見つけたら「1分間称賛」を行うとのこと。「どこが正しいか、それが自分にはうれしい」ということをできるだけ早いタイミングで1分間で伝えることで、部下は業績評価まで待たなくても自分の行動が正しいかを判断できて意欲もあがるという方法ですね。
多くの部下を抱えている場合は、少し難しい気もしますがフィードバックが早く端的に伝えるというのは効率がいいですね。
2つ目は正しいことを1分間で褒めるでした。
1分間修正
3つ目は「1分間修正」です。
「1分間修正」はミスがあった時の対処法で、「目標が明確かを確認」「部下のどこが悪かったか」「組織の業績に及ぼす影響」を1分間で話し合う方法です。
ミスに対する話し合いはネガティブな終わり方がしやすいように感じますが、「1分間修正」で大事なことは最後は「部下を評価していることを伝える」ことだそうです。協力的な雰囲気で終わって、𠮟責も受け入れやすくなるということですね。
私としては、さすがに1分間で3点も話し合うのは難しいのでは?と思ってしまい、マネージャーもかなりの能力が必要とされるなと感じました。
3つ目は1分間で叱責と信頼を伝えるでした。
まとめ
ここまで挙げられた3点の「1分間マネジメント」で非常に効率よく仕事が進められるようになると、本書で紹介されていますが、なぜ効果があるのでしょうか?
本書の内容をまとめると次のようになるのではないかと思います。
- 目標のすり合わせと部下の納得感で仕事に前向きになる
- 部下が自分の評価と上司の評価が合っていることが分かり、意欲が高まる
- ミスにもすぐ向き合い、改善意欲が高まる
この3点を上司と共に進めることで、孤独感がなく仕事に意義が見出しやすくなるので、結果として成果があがるということなんだと思います。
色々な業種の中で具体的な方法を出すのは難しいですが、『新1分間マネージャー』の3つの秘訣を頭の片隅に入れて部下をマネジメントすると大きなトラブルは少なくなるような気がしますね。
私も覚えておきたいと思います。
最後に本書の中で紹介された実践的真理を載せて終わりたいと思います。結局のところこれを目指すのがよいと思いました。
自分自身に満足している人は満足できる結果を生み出す
ではでは。
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