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本当のところどうなの?『30代を後悔しない50のリスト 大塚 寿著』

山小屋の本棚

こんにちは、ゆる登山家です。

今回は、40代に突入している私がかつて読んで参考にした『30代を後悔しない50のリスト』について、30代の本当のところを振り返りつつ紹介したいと思います。

著者の大塚寿さんはリクルートに勤める中で多くの社員や経営者にアドバイスを求め、30代で起業して40代で年収を10倍にした成功者です。

そんな大塚さんが1万人へインタビューして分かった、多くの人が後悔している30代での行動を取りまとめた本が本書になります。

この本は私が31歳の時に読んで、「そうなのかなあ」なんて思って頭の片隅で記憶していた本です。

現在40代に入ってこの内容がどうだったかを振り返ることで、今30代の会社員の参考になるリアルを少しは伝えられるのではないかと思います。

本書には50の項目が紹介されていますが、その中で「これは確かに」と感じた3つをピックアップします。

務めている企業によって異なる部分が多いと思いますが、共通する部分を自分に当てはめて読んでもらえると嬉しいです。

それでは、読んでいきましょう。

 





良い習慣を身につける

1つ目は「良い習慣を身につける」です。本書の中ではこの項目で「朝型」や「読書」を代表例として挙げていますが、この項目以外にも「体を鍛えておけばよかった」「お金を貯めるクセをつけておくべきだった」といった習慣的な部分が他にも出てきますので、少しまとめて取り上げました。

私自身は父親のススメがあり、大学卒業後に「読書」を何とか習慣化しようと努力しました。大学生活ではかなり怠けた生活を6年もしていたので、集中力が続かず、最初は仕事終わりの時間を積み重ねてなんとか月1冊読める程度でした。(今は月4・5冊くらいは読めます・・・)

少しの積み重ねですが、15年以上続けてきて本当に意味があったと私は感じています。

30代後半くらいから、社内外の人と話をする際に何となく「この人は色々読書や勉強をしているんだろうな」と分かります。

やはり、社会に出た後に漫然と過ごしてしまうと、30代からは話の深さや広がりに限界ができるのではないかと思います。

本書では諸先輩方の多くの方は「朝型時間の活用」についても取り上げられているということですので、「朝に読書」が良いかもしれませんね。(私は朝型はできていませんが・・)

その他にも気力・体力が低下する前に「体を鍛える習慣」を身につけて、健康を維持することが必要と述べられています。

これはもう「確かに!!」としか言えません・・・。40代から運動習慣をつけるのはかなり強い意志がいると痛感しています。

書いていて悲しくなりますが、40代は体の反応が落ちるので、筋肉も若い時ほどすぐにはつきません・・。気力も落ちるので、頑張っても徹夜もできません・・・。(本当に悲しい)

ですので、まだまだ気力が充実した30代で体を鍛えることは人生の最重要ポイントです!

故アントニオ猪木氏も「元気があれば~」と言っていましたし、「体が資本」は死ぬまで続きますからね。

私も登山と筋トレは続けていきたいと思います。

「お金を貯める習慣」については『バビロンの大富豪』を紹介した際にも、似たような話がありましたが、少しずつ貯蓄を続けることが後々の生活に大きな富をもたらすことは多くの諸先輩方も痛感されているようです。

特に結婚・出産・マイホーム等の様々なお金がかかるライフイベントが多発する30代で、貯蓄の習慣をつけることが重要だと述べられています。

私は30歳から少しずつ積立投資をして、今やっとまとまったお金ができてきたかなあという感じです。本書を含めて様々な書籍で貯蓄のススメがありますから、そういった勉強も30代では必要ということですね。

二つ以上の世界を持つ

2つ目は「二つ以上の世界を持つ」です。

これについては大塚氏は「仕事の面」と「仕事以外」の両面で重要と伝えています。

「仕事の面」については、一つのキャリア(モノキャリア)では、会社都合でキャリア変更が必要となった場合に自分のキャリアの喪失を意味してしまうため、リスクが高いと伝えています。

『LIFE SHIFT』の内容でもありましたが、人生は今後100年近くになることが確実ですから、たった一つのキャリア(営業・研究・企画等々)では歯車狂った時に立て直しが困難です。なので、30代のうちに他のキャリアに目を向けることが必要ということですね。

もう一つの「仕事以外」についてはキャリアとまではいかなくても、趣味や地域社会などの仕事と関係のない人間関係を築くことで、異なる価値観を知り、世の中に対する知見を適正化していくことができると大塚氏は伝えています。

確かに会社員はいつも同じ人と、長い時間仕事をするわけですから、いつの間にか同じ価値観だけの中で生活しているかもしれません。

これは、私も「確かにそうだ」と思いつつも内向的な性格から新しい人間関係に飛び込めなかったので、少し悔いが残っています。(それでもこうしたブログを書くことで少しは、仕事以外の世界を持てたかなと・・・。)

なかなかコロナ禍では人と人のつながりを新しく構築することが難しかったですが、30代の方はこれから以前の日常に近づくにつれて異なる価値観に触れる機会を作る必要がありそうですね。

打たれ強さを身につける

3つ目は「打たれ強さを身につける」です。

30代に入ると、部署やチームの代表として表に出る機会が増えてきます。その結果、「プレッシャー」や「上司・部下との板挟み」「会社への不信」を感じやすくなり、精神的につぶれて休養が必要な人が出てきます。

私の周りにも「色んなストレスにめげないな」と感じていた人が、急にメンタルを病んで休職することがありました。実際に私も上司からのプレッシャーで適応障害と診断されています。(ギリギリ休職はしませんでしたが)

30代の内に打たれ強さを身につける(ストレスに強くなる)ということは、必要だと私も思いますが、私の考えは大塚氏の考えとは少し違います。

この項目では大塚氏は「ストレス耐性というものには懐疑的で、ストレスに負けないためには実務能力・問題解決能力を磨くしかない」と述べられています。

問題が起こらなければ過大なストレスを受けないわけですから、この点は間違いないとは思いますが、私は先の2つの「良い習慣を身につける」「2つ以上の世界を持つ」を実行することで、仕事のストレスだけで頭が一杯になることを防ぐことも一つの手だと思いました。

社会人になると多くの人と関わるため、時には自分の問題解決能力とは関係なく理不尽な仕打ちを受けることがありますね。(無神経な上司・同僚・取引先の言動や他部署のミスの巻き添え等々)

そんな時には、「そんなことにも負けないように、さらに自分の能力を磨く」ことも必要ですが、仕事以外のことで脳を休息させてみることも一つの「打たれ強さ」につながると感じています。

この点については意見が分かれそうなので、「30代以降のストレス過大期を、自分はどうやって乗り越えようか?」と考えておくくらいでもいいと思いますよ。

おわりに

今回は『30代を後悔しない50のリスト 大塚寿』から、40代に突入した普通の会社員である私の経験を踏まえて3つのポイントをピックアップしてみました。

私はエリート社員でもなく大企業勤務でもない、ごく普通の会社員ですが、社会に出てそれなりに色々な人と出会いながら仕事をしてきました。そんな平凡な会社員でも感じられる内容をまとめましたので、実際の30代の方にほんの少し参考にしてもらえると幸いです。

本書はタイトル通り50のリストが、大塚氏が積み上げたインタビューに基づいてまとめられていますので、もっと30代の教訓を知りたい方は手に取って読んでみて下さい。

私の様に10年後に振り返ってみるのも面白いですよ!

ではでは。


 

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