こんにちは、ゆる登山家です。
春を過ぎて初夏を迎えようというこの頃、新社会人や転勤等で新しい環境に馴染もうと努力されている方がたくさんいると思います。
新しい環境になじむためのコミュニケーションの助けになればということで、今回は「話し方」にスポットを当てた書籍を紹介したいと思います。
『人は話し方が9割』の著者、永松茂久氏は3坪のたこ焼き屋から商売を始めて、口コミだけで毎年4万人の来客がある繁盛店を作り上げたという起業家です。
本書は永松氏が自身の経験から、口先の言葉ではなく「うまくいく話し方」をまとめています。
今回はその中から、私も参考になると感じた4つのポイントを紹介したいと思います。
それでは読んでいきましょう!
否定しない
1つ目は「否定しない」です。
これはイメージしやすいですね。誰でも話の途中で否定されるのは嫌なものです。
永松氏が主催するコミュニティでは「否定のない空間」をコンセプトにしているとのこと。
それはなぜかというと、永松氏が様々な人の話し方をトレーニングする中で気づいたことが「ほとんどの人が話すのが苦手なのではなく、話せるメンタル状態に持って行くことが苦手なだけ」なのだそうです。
そのためには、否定のない空間で話せるようにすることが大事と言うことで、相手と自分双方が話やすいシチュエーションを作るために否定的な言い方を改めるのが、うまいコミュニケーションとなりますね。
私も仕事で様々な上司・部下と話をしますが、相手が感情的だったり、慌てていたりするので、「意味が分からなくでも、とりあえず否定せず一旦話しを聞くこと」を常に意識しています。(なんかテキトーな感じ?)
その上で、少しずつ話をお互いが共通人認識なるようにすりあわせています。
正直、「一旦話を聞く」というのは結構忍耐が要ります。ですが、これを乗り越えるとコミュニケーションで大きなトラブルというのは起こりにくいと思います。
苦手な人に話しかけない
2つ目は「苦手な人には話しかけない」ということですが、固定概念を取り払うという意味で良いポイントだと思いました。
コミュニケーションがうまくなるためには、「どんな人とも打ち解けないと」とか「苦手な人ともうまくコミュニケーションをとれないと」というある種の脅迫じみた意識があるような気がします。特に会話が苦手な人は。
私も「うまく距離が詰められない人」や「会話が冷めたような人」でも「頑張ってコミュニケーションとらないと」と思い詰めていたような気がします。(だからメンタルを病んだような気がしますが・・)
永松氏は「沈黙はダメなことという呪縛から早く解き放たれよう」と伝えています。
まずは話しやすい人と会話をして「会話力を磨く」方がよいと勧めており、レベルアップしたら苦手な人と話をすれば良いということですね。(個人的には必要がなければ、レベルアップしても苦手な人は程々で良い気がしますが・・)
とりあえずは会話に慣れることが大事ですね。
正論は変化球で
3つ目は「正論の伝え方」ですが、これも私の経験からも非常に大事だと思いますね。
会話で損をしている人の大半は「正論をストレートに伝えることが重要」と認識しているような気がします。(有名人の「論破」ブームもあるかもしれませんが・・)
永松氏は「正論を正論のまま伝えることは、相手を真正面から斬りつけるようなもので、相手も臨戦態勢をとってくる」と表現されていますが、まさにその通りですね。
頭では分かっても、感情的に受け入れられなかったりします。
正論をストレートに伝えて「何が悪いんですか?」みたいな人は、私の周りにもいますが100%好かれないですね。むしろ嫌われます。
松永氏が表現している「相手への愛が嘘を方便にする」という言葉がいいですね!
相手によくなってもらいたくて正論をなんとか伝えるために、ちょっとした嘘や作り話をするのは許されるのではないでしょうか。
私は話をうまく作ることができないので、まだ身につけられていませんが、これから精進したいところです。
叱るときは敬意をもって
4つ目は「叱り方」です。
3つ目の正論の伝え方と同じような感じになりますが、松永氏は「叱るときは相手への敬意(労い)が必要」と伝えています。
叱るときは相手の間違いを指摘することになるので、感情的になりがちですが、松永氏がNGポイントとしてあげている「おまえはダメだ(相手の人格否定)」「意味がない(存在否定)」を言ってしまうと、パワハラ・モラハラでトラブルになる可能性があります。
叱るときには「相手の行動を労いつつ」「相手を励ます」ことでミスを受け入れやすく、次の行動につながるということですね。
私も今まで散々、上司から否定的な言葉のオンパレードで叱責を受けてきましたが、大体そんな上司は部下に慕われません。そして自分の存在価値をアピールしがちです・・。
見ていて虚しい・・そんな上司にならないためにも、相手への配慮を持ちながら指導して、仕事をしっかりと任せられる関係を築けるように努力したいところです。
おわりに
今回は『人は話し方が9割』からコミュニケーションがうまくいくポイントを4つ紹介しましたが、いかがでしたか?(まとめサイトっぽい)
本書は永松氏が自身の経験や失敗から学んだ37のポイントが書かれています。失敗談を踏まえての内容なので、受け入れやすく、すぐに実践もできると思います。
新しい環境での人間関係やコミュニケーションに悩んでいる方は、是非手に取って読んでみてください。
話し方を変えて、人間関係うまくしたい!
ではでは。
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