こんにちは、ゆる登山家です。
そろそろ暖かくなってきて、登山も行きやすくなってきました。
これからは登山レポートの更新頻度も上げていこうと思っている今日この頃です。
突然ですが、皆さんは人生設計でお金はどうやりくりする予定ですか?
稼いだお金はすべて自分で使う?子供や家族のためにできるだけ残す?それとも社会のために寄付する?
自分のお金の使い方は人それぞれの価値観によるので、「これだけが正解!」といった答えはないのですが、お金を使って人生を豊かにするルールというのは正解があると私は思っています。
とはいえ、私も何となくお金の使い方や人生の過ごし方を考えていただけだったんですが、文章ではっきりと説明してくれた本があります。
それが今回紹介する『DIE WITH ZERO ビル・パーキンス著』です。
どんな考えでお金を稼いで使えば人生が豊かになるのか?ほんのタイトルの通り「最後はゼロで死ぬ」がコンセプトなのですが、そのために必要な考え方の要点をお伝えできればと思います。
それでは読んでいきましょう!
そもそも人生で大事なことは?
いきなり哲学的な感じになりますが、そもそも人生で大事なことは何でしょうか?
社会的に成功すること?巨万の富を築くこと?幸せな家庭を持つ持つこと?夢をかなえること?と色々考えられますが、本書では最も大事なことは『適切な時に経験』することと説明しています。
私も40代に入り、この『適切な時に経験』するということがいかに大事かがよくわかります。
例えば、私はお金がないことや不安を感じて結局海外を旅する機会を逃してしまいました。金銭的には今なら十分できますが、コロナ禍で仕事を休んでじっくりと海外を旅することはおそらく当面できないでしょう。
『海外旅行』『留学』等したいことはたくさんありますが、お金と時間を考えると中々すぐに実行することができませんね。ですが、適切なタイミング(特に若い時)に経験をしないと人生の豊かさが最大化しないということが本書で主張されています。むしろ借金してでも経験をしろ!というくらいの言い方です。
こういった表現は堀江貴文さん等の有名な経営者の方々も言われてますから、若い方に特に参考にして頂きたいと老婆心から心から思います。
資産形成の考え方は?
人生設計で資産形成は重要なポイントだと思いますが、人生の豊かさを高めるためにはどうするのが効率的なのか?という疑問を持った方もいると思います。
この点について、本書で説明されていた「資産のピークは金額ではなく時期で決める」という考え方は非常に重要だと思います。
世間では老後2000万円問題が取り上げられることが多く、「○○才で○○万円持っていないと生活が厳しくなる」という考え方が浸透しています。しかし、実際には目標の○○万円をためてもまだ不安でさらに貯め続ける人が多いと思います。
人生の豊かさという観点で考えると、体力がまだ残っていてやりたいことがギリギリやれそうな45~60歳を資産のピークに持ってくるのが良いというのが著者パーキンス氏の主張です。
そして、米での調査の結果から老後は思ったよりもお金がかからず、結局資産のほとんどを残してしまうと説明しています。
確かに日本では「老後破産」なんて言葉が聞かれて、たっぷりと資産を形成して準備万端で老後に臨まないと不幸になりそうなイメージですが、私も落ち着いて計算してみると
「ほどほどのお金+少しの年金-今より少ない生活費」
でなんとか暮らせるんじゃないかと思って少し気が楽になりました。
結局のところ人生最大の敵は『不安』ってことでしょうか?
人生の最後は・・?
3つ目のポイントとして本書にあった「死ぬ前に後悔することTOP2」を紹介します。
これはオーストラリアの看護師が最後を迎えた患者から聞いた後悔で多かった内容なのだそうですが、日本でも十分当てはまりそうです。
- 勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった
- 働きすぎなければよかった
この後悔は人生最後に持ちたくないですね・・・。
「人生の最後にこんな後悔を持たないために、人生の最後を意識して今を最大限豊かにする」が本書で繰り返し主張されています。
長寿大国の日本では人生の最後は結局何歳なのかがイメージしにくいですが、いつ終わってもいいくらいの気持ちで今を生きないといけないのかもしれませんね。
最後に
『DIE WITH ZERO』の要点を人生の折り返しを過ぎた私が自戒を込めてまとめてみましたが、うまく伝わったでしょうか。
もっと若い時に読みたかったなとも思いますが、今読んだからこそ残りの人生を充実させようという気にもなります。
世の中不安を煽るようなことが続いていますが、人生の今を大事にしようとする気持ちが大事ですね。
今回取り上げた内容以外にも丁寧に人生の豊かさのためのルールを説明されていますので、興味のある方は手に取ってみて下さい。
ではでは。
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