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人間力って?『一流の人間力 井上裕之』

山小屋の本棚

かなり春めいてきて、山に行きたい気持ちと花粉症を恐れる気持ちの狭間で揺れている今日この頃。

「花粉が多い!」なんて天気予報で言われた日には、さすがに出かける気がしないので、本を読みつつ人間について考えたりています。

会社員を長年していると、たまに社内・社外を問わず、いわゆる「偉い方」に会う機会がありますね。でも、「偉い方」って自分たちと何が違うんでしょうか?まぁ学歴とか資格とか経験とか挙げれば色々とあるんでしょうが、そういった事以外で参考になることがないのかなぁなんて思うわけです。

「偉い方」にも色々あるわけで(学歴だけとかコネとか)、みんなが素晴らしい人間というわけではないことは分かりますが、良い人生を送るために一流の振る舞いをできれば参考にしたいところです。

そこで、今回は井上裕之氏の『一流の人間力』から良い人生を送るためのヒントを紹介したいと思います。

著者の井上氏は

医療法人社団いのうえ歯科医院理事長
歯学博士、経営学博士、コーチ、セラピスト、東京医科歯科大学、東京歯科大学、インディアナ大学など国内6大学で役職を務める。日本コンサルタント協会認定パートナーコンサルタント。世界初のジョセフ・マーフィーグランドマスター。また、世界でただ一人のジョゼフ・マーフィー・インスティテュート公認グランドマスターの称号を授与され、「潜在意識」と「ミッション」をかけあわせた、独自の「ライフコンパス理論」をセミナーや著書で紹介し、数多くのクライアントを成功に導く。

井上裕之公式サイトより

ということで、本業は歯科医師ですが、「潜在意識」に焦点をあてたコンサルティングもされれているようです。

そんな井上氏が数々の一流の方を見てきて、学び感じた事が本書に紹介されていますので、その中から「なるほど」と思った3つを紹介します。

それでは、読んでいきましょう!

 





「ありがとう」が大事

前回紹介した『GURATITUDE』でもありましたが、感謝の気持ちが人生を好転させるという話はよく聞きますね。

井上氏は「人間力があるひとの特徴の一つが素直であること」と説明しており、心のこもった感謝の気持ちを伝えることで、相手に自分の人間性も伝わり、新たなチャンスや可能性につながると伝えています。

何かに感謝の気持ちを持つということは、「今の感謝できる状況」を自分で認識することで、井上氏によると「感謝の気持ちを持つことは、”今”を大切に生きることにつながる」ということです。

私は元々かなりのネガティブ思考ですが、「ネガティブが過ぎるから、とりあえず、相手がしてくれてことに対しては”ありがとう”というようにしよう」と考えるようになってから少し人生が楽になった気がします。

失敗が許されない時

井上氏は歯科医師ということもあり、常に失敗が許されない状況で働かれていますが、失敗を避けるポイントを本書で紹介されています。(実力以上の計画を立てない、ベテランの力を借りる等)

井上氏の失敗を避ける方法も参考になるのですが、私が「一番簡単で、すぐできる」と思ったのは、「ちょっとした声かけをする」という点です。

私自身もこれまで結構計画ミスや失敗もしてきました。そんな経験から、「自分だけでなく、周りの力も上手く利用するために、一言かける」ことをするようにしています。

正直これは簡単ですが、面倒くさいです・・・。(気まずい相手でも、わざわざ相手に声をかけないといけないですから)でも、自分がリマインダーとなることで、相手の意識も対象に向かうので失敗の可能性が減り、結果として「仕事がうまくいく人」というイメージになりやすいですね。

小さなミスが多い時に特にオススメです。

 

即実行のススメ

井上氏は80冊以上の本を執筆されたそうで、書籍が刊行されると若手に勉強してもらいたくて渡すことがあるそうです。そんな時に「早速拝読しました。○○が勉強になりました。」といわれると嬉しく感じ、「また教えてあげよう」となるそうです。

そうすると、若手も色々なことを吸収する機会に恵まれ、成長できますね。

私も以前に勤めていた会社で、直属ではない上役の方に何かを勧められた時に、「アレやってみたんですけど・・・」という感じで話したことがあります。その時は井上氏が伝えるようなことを考えたわけではなく、ただ興味があったからやってみただけなんですが、上役の方は「実際してくれるから、嬉しいね」とおっしゃっていました。

当時は「そうなの?」なんて感じているだけでしたが、部下を持つ身になると、同じような事を言ってくれる部下にはやっぱりもっと色々伝えて成長してもらおうと思います。

「上司が勧めることを全部やって、こびを売った方がよい」というわけではなく、感謝の気持ちと同じで「素直さ」や「謙虚さ」がそういった行動につながりやすいということだと思います。全く興味のないことを無理にしても仕方がないので、その時は「教えようとしてくれた気持ちに感謝を伝える」で良いと思います。

まとめ

今回は、歯科医師で潜在意識の権威でもある井上裕之の『一流の人間力』から、社会生活で上手くいくためのヒントとなるポイントを紹介しました。

本書では、いくつかの「習慣」に分類して、人間力を高める方法や考え方を説明されていますので興味を持たれた方は、実際に手に取って読んでみてください。「なるほど」と感じるポイントがいくつも見つかると思いますよ。

人間力を高めるというと難しそうですが、ちょっとした行動で、少し人生が楽になるという感じですね。

ではでは。

 

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