長かったGWもとうとう終わりました。私の生活には全く関係ありませんでしたが、唯一GWの影響があった点は、どこに行っても混んでいて困るという点でしょうか・・・。
なので、GWにかぶった休日は家で映画を観ることにしました。
「観たことがなくて、有名な作品がいいなあ」なんてアマプラを探していると、アカデミー賞4部門受賞の文字が目に入り、「ふむふむ」となりました。
2014年と少し古めですが、「サスペンス・コメディ」という響きも興味をそそり、『グランド・ブダペスト・ホテル』を選択。
『グランド・ブダペスト・ホテル』はウェス・アンダーソン監督の作品で、アカデミー賞「美術、衣装デザイン、メイクアップ&ヘアスタイリング」の4部門を受賞しています。
あらすじは
美しい山々を背に優雅に佇む、ヨーロッパ最高峰のグランド・ブダペスト・ホテル。エレガントな宿泊客たちのお目当ては”伝説のコンシェルジュ”グスタフ・Hだ。彼の究極のおもてなしは、マダム達の夜のおもてなしも辞さないプロ意識にあった。ところが、グスタフの長年のお得意様である伯爵夫人が殺され、遺言で貴重な絵画を送られたグスタフが容疑者に!ヨーロッパ大陸を逃避行しながら愛弟子のベルボーイ・ゼロとともに謎に挑むグスタフ。果たして自らの潔白を証し、命より大切なホテルの威信を守れるのか!
映画『グランド・ブダペスト・ホテル』公式HPより
といった感じです。
サスペンスなので、内容には深く触れず、作品の魅力を二つ紹介します。
絵本の様な世界で繰り広げられるコメディタッチ!
『グランド・ブダペスト・ホテル』の魅力の一つは、アカデミー賞を受賞している「美術」だと思います。
ホテルが佇む風景や、グスタフの逃避行中のケーブルカーや街並みまで独特の色合いで描かれており、他の映画批評にもあるように「絵本の様な世界」でドラマが進行します。
そして、私が一番面白いと思ったのが、そんな絵本の様な綺麗な世界で登場人物の動きがコミカルに表現されているシーンがたくさんあることでした。
アマプラの紹介文には「サスペンス・コメディ」と書いてありましたが、シリアスな場面でも人物の捉え方がコメディタッチです。殺人犯を追跡する時も、「ルパン三世シリーズ」を連想してしまうようなコミカルな動きが多いのが面白く、思わず吹き出してしまいました。
その分、肩の力を抜いて作品を楽しめるのが魅力の一つですね。
キャスト豪華すぎ問題
本作の紹介でも「オールスターキャストで繰り広げられる」と表現されていますが、とにかくキャストが豪華です。正直「えっ!この人が脇役で出てるの!?」と驚きます。
主役のレイフ・ファインズ(ムッシュ・グスタフ・H)は『シンドラーのリスト』や『イングリッシュ・ペイシェント』にも出ていて、存在感抜群の俳優ですが、作家役としてジュード・ロウ、軍人役のエドワート・ノートン、伯爵夫人の代理人役のジェフ・ゴールドブラム、伯爵夫人家の手伝いレア・セドゥ等々、私が知る有名俳優だけでもこれだけ出演しています。
しかも、この俳優陣が出てくる時間は結構少ないです!「豪華すぎて、使い方がもったいない!」と感じてしまうほどでした。でも、豪華すぎる俳優陣が出ていることで、コメディといえども、ストーリーが安っぽくなりすぎず、完走できます。(出演者をミスっていたら、この作品は失敗作になったかもしれない・・・)
作品の内容とは離れた楽しみ方になりますが、出てくる俳優にも驚きながら楽しむことができると思います。
以上、簡単に『グランド・ブダペスト・ホテル』の魅力を紹介しました。
少し肩の力を抜いて、絵本を読むように映画を楽しみたい時にオススメです。
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