私はあまり小説よりもメンタルヘルス関連や経営関連の実用書を読むことが多いのですが、今回はタイトルになんだか惹かれて久しぶりに小説を読んでみました。
『賢者の書』ってなんかドラクエみたいだなぁと・・・。
著者の喜多川氏は
私のような社会にでて20年近く経つベテランが読んでも、なかなか面白かったのですが、特に20代~30代前半くらいまでの若者には気づきの多い良書かなと思ったので、紹介したいと思います。
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少しあらすじ
『賢者の書』の設定を簡単に説明すると、日常に疲れた主人公がとある手紙に興味を惹かれて、自宅から離れた公園に佇んでいると、一人の少年が現れます。
その少年とのやりとりに違和感を感じながらも、少年が持っている分厚い本を読ませてもらうと・・・。
といった感じで物語が進んでいきます。
冒険と自己啓発を織り交ぜたストーリーで、サクサク読み進んでいけます。
魅力と個人的注目ポイント
本記事のタイトルに付けたように、私の感想としては「自己啓発ファンタジー!」という印象なんですが、別に現実離れしているという事ではなくて、読者がしっかりと現実問題と結びつけて読み込めば自己啓発ポイントがたくさんあります。
よくある人生のポイントと言われればそうかもしれませんが、だからこそ若者には読んで欲しいと思います。
そして、私の様な年齢でも、もう一度良く心に刻もうと思ったポイントは、
望んだ結果が手に入らない事は失敗ではなく、行動の結果として手に入る物は小さなピースに過ぎない。そのピースはその時は意味が無く感じても、自分の人生を形作る重要な1ピースになる。
という、本書で一貫して描かれるポイントです。
長いようで短い人生、みんな色んな事に取り組んでいますが、「意味がなかったな」と失望する経験は誰にでもあると思います。私も若い頃はもっとスキルアップしたいと資格試験に取り組んだり、人間関係を良好にしたいと考え込んだりしました。
結果として上手くいったこともありますし、全く意味が無かったと落ち込んだこともたくさんあります。でも、今その経験が少し活きていると感じる時もあります。
人生を冷めた目でみるわけではないですが、「結局、人生とはそういうものかも」と考えて一つ一つの出来事で一喜一憂するのではなく、自分の行動と結果を受け止めて、良い方向を目指すことが大事なんでしょう。
こんな感じで、読みやすい小説かと思わせて、意外と人生の奥深さを感じられる良書ですのでオススメです。
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