スポンサーリンク

池波正太郎生誕100年企画!!『鬼平犯科帳 血闘』

山小屋の映画

昔はほとんど本を読まず、映画をよく観ていましたが、最近はゆっくりと本を読んで興味のある映画を観る、逆のパターンが多くなってきました。

原作を読んで映画に興味がでても、映画を観て原作に興味がでてもどちらも、2度おいしいって感じで私は好きですが、みなさんはどうでしょうか?

今回は、時代小説といえば思い浮かぶ名作「鬼平犯科帳」が映画化されたということで、最近原作を読んでいたこともあり、映画館に足を運んでみました。

作者である池波正太郎の生誕100年企画ということだそうで、映画とともにドラマも新たに制作されています。

 


昔からある時代劇なので、今更ですがドラマの設定を少し説明します。

江戸時代の火付盗賊改方(幕府の公式な組織で、独自の権限で刑事を取り扱う特別職)の長官を務めた実在の人物「長谷川平蔵」をモデルにした時代小説が原作です。

長谷川平蔵は罪人には非常に厳しく、取り調べ(ほぼ拷問)が強烈なことから、「鬼の平蔵=鬼平」と呼ばれています。

しかし、極悪人には非情で恐れられている平蔵ですが、かつては家庭環境から非行少年的な行動をとっていたため、世の中の暗い部分にも理解があり、情が厚い面もあります。

そんな鬼平ですから、元盗賊から更生して密偵(いぬ)として鬼平の治安活動に協力している人物も多くいます。

そして、今作はそんな元盗賊の密偵にちなんだ物語となっています。

公式HPでは

長谷川平蔵(松本幸四郎)が若かりし頃に世話になった居酒屋の娘・おまさ(中村ゆり)が密偵になりたいと申し出て来る。平蔵はその願いを退けるが、おまさは平蔵が芋酒や『加賀や』の主人と盗賊の二つの顔を持つ鷺原の九平(柄本明)を探していることを知り、独断で探索に乗り出す。九平を探すうちに凶賊・網切の甚五郎(北村有起哉)の企みを知ったおまさは首尾よく網切一味の中へ入り込む。しかし、おまさは絶体絶命の危機に陥る。

劇場版『鬼平犯科帳 血闘』公式サイトより

とあります。

それでは、ネタバレがないように魅力と感想をお伝えしたいと思います。




鬼平犯科帳の魅力

そもそも原作の魅力は大きく2つあります。

  1. 江戸時代の生活を詳細に再現した描写
  2. 要所要所にでてくる、美味そうな江戸時代の料理

作者の池波正太郎は緻密に調べた時代描写とストーリーのアクセントとなる江戸時代の料理が魅力の作者です。

ですので、今回の映画もそんな原作をどれくらい再現しているのか、個人的にかなり期待が膨らんでいました。

鑑賞した感想としては、池波正太郎の世界観はしっかり再現されていました!

江戸の町並みはもちろん、鬼平の居室での雰囲気、鬼平や周囲の人物の人間性は原作に沿って描写・表現されていて、しっかりとドラマを楽しむことができました。

ただ、個人的には江戸の料理のシーンが少なく、「ちょっと物足りないような・・・」と感じてしまいました。(私が食い意地がはっているだけ?)

映画の感想としては、変かもしれませんが、池波正太郎の代表作「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人 藤枝梅安」にでてくる料理は本当に美味しそうに描かれているんです!

それこそ、小説を読んでいてお腹が減ってくるくらいです!

なので、公式HPのあらすじにもあった「芋酒」なんかも、「きっと美味しそうに飲むんだろうな」なんて勝手に想像してたところもあり、個人的にはもう少し描いてほしかった・・・。

まぁ、あんまり料理シーンを描きすぎると、「孤独のグルメ」みたいになっちゃうとも思うので、しょうがないかなとも思います。

ちょっと脱線していしまいましたが、なにはともあれ、時代劇映画としては十分楽しめますので、原作を知っている人も知らない人も、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 


 


コメント

タイトルとURLをコピーしました