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アドラー心理学って結局どう使うの?『アドラー心理学を職場に取り入れてみた 小泉健一』

山小屋の本棚

暑い日が続き、外で運動するのも危険なので、涼しい部屋でゆっくりと本を読む今日この頃。

以前に読んだ『嫌われる勇気』で少し学んだ「アドラー心理学」について、実生活に活かす方法を書いた本を見つけました。

今回紹介する書籍は『アドラー心理学を職場に取り入れてみた』という、そのまんまのタイトルで目的がハッキリしているのが良いですね!

著者の小泉健一氏のプロフィールを少し紹介します。

1988年生まれ。早稲田大学教育学部卒。

ライフコーチと某食品メーカーの営業。2021年からkindle作家としても活動中。

大学卒業後、新卒で入社した食品会社で営業職に就く。営業の仕事も楽しく、何不自由なく暮らしていたが、30歳という節目で「自分の人生ずっと同じ仕事でいいのだろうか」「本当にやりたいことってなんだろう?」と考えるようになり、自分の理想のライフスタイルは「好きな時に好きな場所に好きな人といる」ということに気づく。それを実現するためにはサラリーマンという働き方では厳しいと感じ、パソコンだけでもできる仕事で、かつ自分の好きなこと・得意なことを仕事にしようと考えた結果、コーチングを選ぶ。(中略)コーチングでは「ひとりひとりがやりたいことのできる世界を作る」ということをビジョンとして、クライアントの「心からやりたい」という想いを引き出し応援することに邁進中。

(本書著者紹介から引用)

ということで、アドラー心理学をベースとしてコーチングを提供されている方ですね。

社会人が悩む職場での人間関係に、どうやってアドラー心理学を取り入れていったらいいのかを具体的に紹介されています。

社会人経験が20年を経過し、少しとはいえ管理職も経験している私の経験も踏まえて、「すぐにできそう!」と感じたポイントを紹介します。

※本書はkinndleでのみ購読可能のようですので、リンクが張れませんが小泉氏の同系統の書籍リンクをのせておきます。

 


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アドラー心理学を少しだけ

まず、アドラー心理学を少しだけ、説明したいと思います。

私はアドラー心理学の専門家ではないので、本書と『嫌われる勇気』から学んだ概要になります。

アドラー心理学では「共同体感覚」と「勇気づけ」「課題に分離」が大きなポイントです。

「勇気づけ」は「勇気とは困難を克服する活力」であるとして、相手に「勇気」を与えるように接することです。上下関係ではなく、対等な立場で存在や行動をまず受け入れてあげることだそうです。

「課題の分離」は発生した課題や問題が自分でコントロールできることかどうかを考えて、できないことは介入しないということです。他人の問題を自分事として考えても行き詰まるだけなので意味はないということですね。これは個人的には一番重要じゃないかと思います。

そして最後に「共同体感覚」です。これは、他者からの支え「他者信頼」と自分が他者へ貢献している「自己信頼」から、集団への「所属感」を持てることで本当の幸福を感じるという状態です。

アドラー心理学では「共同体感覚」が一番重要だということで、本書でもアドラーの次のような言葉を紹介して重要性を説明しています。

どんな完全な人間でも、共同体感覚を養い育て、それを十分に働かせることなしには成長できないのである

それでは、このポイントを踏まえて、実用的な使い方をみてみましょう。

頼み事が断れない・他人の目が気になる

この2つは、職場での悩みで非常に多いのではないでしょうか?

私もこの2つに苦しんでいた期間が長かった気がします。

気の弱い私は、「頼まれごとを断ると、嫌われるんじゃないか」とか「この行動はどういう風にみられるんだろう」とか考えて、いつも様子をうかがうような行動をしてました。

こうなるとメンタル不調へのカウントダウンが始まってしまいますから、アドラー心理学を用いて考えを変えてみましょう。

小泉氏はこういった場合には「課題の分離」が有効だと説明しています。

会社の同僚・先輩に接した時の、相手の反応は自分にはコントロールできないことですから、悩んでいても思うようにいかず苦しいだけですね。

小泉氏は「他人は案外自分の事をきにしていません。不安や心配は自分が勝手に作り出していることも多いのです」と説明されていますが、ホントにその通りだと思います。

私もメンタル不調を経験してからは、「自分ができることに集中しよう」という考えが中心になりましたが、特に不都合はありません。

相手の気持ちや行動に囚われずに自分のできることに集中しましょう。

上下の板挟み・部下が言うことをきかない

この2つは、中間管理職あるあるですね。

管理職でなくても、後輩がいれば同じような悩みを抱えると思います。私も常に悩んでます。

小泉氏は、「上下の板挟み」については、「基本、優しすぎる人が悩む」として、「課題の分離」を活用して「まず嫌われる勇気を持ちましょう」と説明しています。そして、どうしても相手の反応が気になる人は、相手の主張も尊重しながら自己主張もしっかりとする「アサーション」を身につけましょうと勧めています。

アサーションは私も意識して使用していますが、上下関係の調整にすごく有効だと思います。基本的な対応は相手の意見を聞いて、「そういう考えもあるね、こういう風に自分は考えるんだけど・・・」といった感じで、自分の意見を受け入れてもらう余地を作るイメージです。

自分の意見を主張すると、相手から拒否感が出る気がしますが、意外と落とし所が見つかるか、自分の意見が通ったりしますよ。

もう一つの悩みである「部下が言うことを聞かない」も必ず管理職では発生しますね。

小泉氏は「まずは”言うことを聞かせる”ということを手放しましょう」と勧めています。それは、基本的に人は誰かにコントロールされることを嫌うからということですが、自分に置き換えたらすぐにわかりますね。

そして、言うことを聞かせることを手放した後は、自分の意思で行動を決めてもらうために、「勇気づけ」をすることが大事と説明されています。具体的には「感謝を伝えること」だそうです。

「感謝を伝えること」で相手に「他者・共同体に貢献している」と感じてもらうことで、「勇気が湧いてくる」ので意欲がでて、次の行動につながるということだそうです。

言うことを聞かない部下に「感謝を伝える」のは、経験上、上司の精神的負担が大きいような気がするので、常にする訳でもなくていいのかなと個人的には思います。

とりあえず、「勇気づけ」を意識して部下と接する所から始めましょう!

まとめ

今回は『アドラー心理学を職場に取り入れてみた』から、すぐに実践できそうな考え方・行動を少し紹介しました。

小泉氏が本書で書かれていますが、アドラー心理学は心理学と言うよりも哲学的な側面があるので、すぐには理解できないですが、基本となる考え方はシンプルだと思います。

私自身も本書や『嫌われる勇気』を読んで、心が楽になったと感じましたので、特に自分のメンタルを守るという意味で、一度学んで損はないかと思います。

今回紹介した内容は、本書で紹介されている職場でのアドラー心理学の本の一部ですので、興味が湧いた方は是非手に取って読んでみてください。

他人の行動だけに囚われず、自分の人生を進めましょう!

ではでは。

 


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