最近映画館で観た『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』をきっかけに、宇宙関連の映画がまた観たくなり、10年以上前ですが、アカデミー賞を受賞している『ゼロ・グラビティ』を観てみました。
有名作ですが、観よう観ようと思いつつタイミングを逃していました。
今更ですが、ストーリーと魅力を紹介します。
革命的映像!極限のサバイバル!全身を貫く感動!自宅で体験する、最もリアルな宇宙。 宇宙の 暗闇を 生き抜け極限の宇宙空間で、衝撃と感動の90分!
君は生きて地球へ帰れ。“必ず生還する”と誓うんだ──。
メディカル・エンジニアであるライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)は、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)のサポートのもと、地球の上空60万メートルの無重力空間<ゼロ・グラビティ>で、データ通信システムの故障の原因を探っていた。これが最後のミッションとなるコワルスキーは、いつものようにヒューストンとの通信でジョークを交わし、宇宙遊泳を楽しんでいた。
その時、ヒューストンから「作業中止!至急シャトルへ戻り、地球へ帰還しろ!」という緊迫した命令が届く。破壊された人工衛星の破片(スペース・デブリ)が別の衛星に衝突して新たなデブリが発生し、彼らのいる方向へ猛烈な速さで迫っているというのだ。さらに連鎖反応で衛星が次々と破壊され、様々なシステムが壊滅し、ヒューストンとの通信も途絶えてしまう。シャトルに戻ろうとするふたりに、凶器と化したデブリが襲いかかった!ワーナー公式HPより
といった感じで、宇宙物ですがエイリアンがでてくるようなアクションではなく、緊張感あるサスペンス映画です。
最大の魅力
本作の最大の魅力は、アカデミー賞で【視覚賞】を受賞している視覚効果だと思います。
物語中は登場人物が非常に少なく、それぞれの人間関係も詳しくは表現されていません。作中のほとんどが宇宙空間でのサバイバル行動です。
そして、宇宙空間でのサバイバル中のBGMも少なく、静かですが危機が迫ってくる臨場感あふれる作り込みがされています。
特に私が感動した表現は、宇宙空間で機体のボルトを外す時に電動レンチを使ったシーンです。普通の感覚だと「ウィーン」て感じの電動音をイメージしますが、宇宙空間では音を伝達する空気がないことがわかる表現として、「鈍い振動音」だけの表現になっています。こういった細かい作り込みが、臨場感・没入感を高めていますね。
もう一つの魅力はシンプルなメッセージです。
物語主人公のライアン(サンドラ・ブロック)は、過去の経験からあまり人生に前向きではない人物として描かれていますが、そのライアンに向かって「かならず生還すると誓うんだ」とコワルスキー(ジョージ・クルーニー)が優しく励ますシーンが印象的ですね。
絶望的な状況下で【生きる力】を取り戻していく姿に感動を覚えます。
本作はたった90分の映画ですが、シンプルなストーリーと宇宙空間の表現の作り込みで鑑賞後の満足感は、下手に長い映画よりも断然大きいと思いますよ。
暑い夏に静かな宇宙空間を体験して、涼んでほしい名作です。
ではでは。
コメント