今年は本当に暑い日が続きますね。
こんな時は体調も崩しやすいですが、体調と一緒にメンタルも崩しやすいものです。
今回は、メンタルを保つ方法を優しく紹介した『凹まない生き方』を紹介します。
著者の倉成氏のプロフィールは
1963年、福岡県生まれ。東京、福岡を中心に活躍中の心理カウンセラー。短期問題解決型のカウンセリングを心療内科や(株)エム・エス研究所で行っている。
福岡、東京で定期開催している集団で行うワークショップには遠方からの参加者も多い。また現在は、小・中学校での講演や県庁・市役所や民間企業でのメンタルヘルス研修も行っている。
本書著者紹介より
といった感じで幅広く活躍されている心理カウンセラーです。
本書は、倉成氏が心が凹んだ人に向けて、すこしでも楽になるような考え方や行動を勧めている内容です。
「こうすればメンタル不調が治る!」みたいな堅い感じではなく、ゆるやかに心が解きほぐされるような感じがします。
今回は、本書から私が自分の適応障害の経験を踏まえて、オススメのポイントを2つ紹介します。
それでは、読んでいきましょう!
ちゃんとしなくていい
倉成氏が伝えられているポイントで一番共感が強かったのは、この「ちゃんとしなくていい」という考え方です。
これは、できているようで意外とできていません。肩肘を張っていないつもりでも、自分ではわからず、周りの人は気づいています。
倉成氏は「心の凹みは自己否定から始まる」として、「どうせ・・・」とか「~しなきゃいけない」といった考え方で自分を追い詰めるのは、すべて自己否定が原因と説明されています。
そして、自己否定から自己肯定へ考え方を切り替えることを勧めています。そのためには「ちゃんとしなくていい ⇒ ありのままの自分を受け入れる」ことが大事だと説明されています。
私の経験からも、自己否定を止めることがメンタルを保つ最初の一歩だと痛感しています。
よく言われることですが、自分の最大の味方は自分ですから、「失敗もあるけど、私はこれで生きていっていいんだ」という感覚を少しずつ身につけていく方が良いと思います。
伝えるけど期待しない
2つ目のポイントは対人関係での考え方です。
倉成氏は「○○してくれない症候群にならないために」、相手に自分の「気持ちを伝えるけど期待はしない」ことを勧めています。
つまりは、相手の行動や合うや考えを変えようと努力しても、相手が変わらないことに自分が傷つく事を避けることが大事ということですね。
これも社会に出ると特に感じることじゃないでしょうか?
私も中間管理職として部下をもっていますが、「あの仕事を早くして欲しい」とか「残業を抑えるように行動してほしい」と思って、色んな言葉で説明することがあります。
ですが、自分の思った通りに相手の行動が変わることは、ほとんどありません。むしろ思い通りに進むとビックリして、「ホントか?」と感じてしまうくらいです。
なので、自分のメンタルを保つためには、伝えなければいけないことは伝えますが、それに相手が答えてくれなくても、「そんなものだ」くらいの感覚を身につけた方が良いですね。
倉成氏は、「期待しない方がいい結果がでる」とまで言われています。期待に応えられない相手に自分が凹まないことで、人間関係が悪くならず、結果的に良い結果となるということだそうです。実際に倉成氏への相談者でも、そうなるようですね。
まとめ
今回は、倉成央氏の『凹まない生き方』から、私の経験を踏まえて、気が楽になるポイントを2つ紹介しました。
本書は倉成氏の人柄にじみ出るように、優しい語り口で凹んでしまう原因と凹まない考え方が、カウンセリングの実例を交えて説明されています。
読んでいるだけでも何だか心が穏やかになるような気がしてきますので、人間関係に悩みがある方は一度手に取って読んでみてはいかがでしょうか。
ありのまま受け止めて、穏やかに生きていきましょう!
ではでは。
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