気がつくと11月の半ばを過ぎて、今年も残り1月ちょっと。
気温が下がる日も多くなってきましたね。気軽に登山に行けるのも後少しで少し寂しい気がします。
休みのほとんどを一人で過ごしている私は、冬は特に読書時間が増えてしまい、社会とのつながりが薄くなりがちです。
正直なところ、「ここまで内向きだとマズいのか?」なんて不安な気持ちになることもあります。
そこで、そんな不安を消し去る、内向型人間には最高な本を発見したので、紹介したいと思います。
その名も『「ひとりが好きな人」の上手な生き方』です!
テーマが分かりやすくていいですね。
以前に紹介した『静かな人の戦略書』と共通なところがありますが、本書は内向型のポジティブな面だけでなく、外向型との違いや自分の価値観を見つめ直すエクササイズも紹介しています。
まずは著者のティボ・ムリス氏のプロフィールから
フランス出身のビジネスコーチ、著述家。英語で書いた 著書は20冊以上あり、23か国語に翻訳され、英語圏を 中心に60万部を突破している。日本での訳書に『理想 の 自 分 を つ く る 1 0 0 の 法 則』 (ディスカヴァー ) が あ る 。 フ ラ ン スの大学を卒業後、来日して一橋大学大学院でMBA(経営学修士)を取得。東京のコンサルティング会社で 勤務したのち、帰国。現在、エストニア在住。趣味は心 理学、能力開発、旅行、外国語学習など。
ディスカヴァー・トゥエンティワンHPより
といった感じで、日本で働かれていたこともある著述家です。
今回は、そんな内向型人間の必読書から「内向型と外向型の違い」と「内向型を活かした人生」について紹介します。
アフィリエイトプログラムを利用しています
内向型って?
まず、ムリス氏が説明する内向型の定義を説明します。
一般的な内向型のイメージは「内気」「恥ずかしがり」「殻に閉じこもっている」「感情を内にしまう」といった感じではないでしょうか?若者言葉の「陰キャ」なんかも当てはまるかもしれませんね。
ムリス氏による定義づけは違います。
ムリス氏は「内向型の人が外向型の人と違うのは、精神的エネルギーの生産と消費の方法である。」といいます。
分かりやすく言うと、
- 外向型 ⇒ 外界からエネルギーを得ることが必要で、それがないと疲労を感じる
- 内向型 ⇒ 外界からのエネルギーをあまり必要とせず、逆にエネルギーの消耗につながりやすい
そして、これは科学的な理由があるそうです。
内向型と外向型で優勢な神経伝達物質(ドーパミンとアセチルコリン)が違うため、外界からの刺激がエネルギー源になるか、内的な思考・観察がエネルギー源になるかに分かれるとのこと。
神経伝達物質についての詳細は本書をお読み頂くとして、この説明は、私は分かりやすくて目からウロコでしたね。
私は完全な内向型だと自負していますので、例え休日でも外で人と会う日は、なんとなく疲労をため込んでしまいます。一方で休日に誰と話をすることが無くても、考え事をしたり、文章を書くことで気力が回復する気がします。
これは、エネルギー源の違いによるものだったんですね!
「自分は内向型かな?」と感じている方は、こういった感覚ありませんか?
内向型と外向型の違いは分かりましたが、内向型を活かす方法はあるんでしょうか?
内向型の力の活かし方
ムリス氏は「内向型人間が世界の人口の半分を占めているのは、私たちが社会で果たすべき役割があるからの他ならない」と伝えています。
これだけでも内向型には光が差す気がしますね。
そして、ムリス氏は「ひとりで快適に過ごせる能力を最大化する」ことを勧めています。
内向型人間の最大の強みの1つは「ひとりで過ごせる能力」だそうです。
確かに私も普通に一人で過ごしていけますが、周りの人は、「一人での外食に気が引ける」とか「ひとりだと時間を持て余す」といったことを言いますね。
この一人で過ごせる能力を活かして、次の様に行動することで大きな成果が生まれるそうです。
- ひとりでコツコツ努力する
- 考えて過ごす時間を活用する
- 集中力を発揮して深く追求する
- 書くスキルを活用する
どれも内向型の私は違和感なくできそうな気がしてきますが、外向型の人にはこれらのことは、なかななできないそうです。
かの有名なアインシュタインは「私はそんなに頭がいいわけでもなく、問題に対して長く取り組めるだけである」と言っていたそうです。
ムリス氏は「内向型は広さではなく、深さを好む」と説明していますが、確かに1つのことを深く考えることの方が向いていると感じますね。
内向型を変えようとするのではなく、最大限にその能力を活かしたいですね。
まとめ ~内向型だっていいじゃない~
今回はティボ・ムリス氏の『「ひとりが好きな人」の上手な生き方』から、内向型人間の能力の活かし方を少し紹介しました。
本書は、巻頭にムリス氏が「私自身がもっと若い時に読みたかったことが書かれている」と述べているように、自分の内向性に悩みを持っている人に向けたポジティブな内容が盛りだくさんです。
本書を読み進めると、内向性の捉え方が変り、自分の能力の活かした過ごし方をするヒントがつかめるのではないかと思いますので、「内向性かな?」と感じている人は是非読んでみてください。
内向性だっていいじゃない、世界の半分はそうなんだもの
ではでは。
コメント