今日はじっくり映画を観よう!
ということで、旧作で観逃していた『ディパーテッド』を観ることにしました。
『ディパーテッド』は2007年の作品で、アカデミー賞4冠(作品賞・監督賞・脚色賞・編集賞)の超有名作ですが、私は長尺映画を少し敬遠していたところがあったので、観るのが延び延びになってました。
今さらですが、鑑賞した結果、あまりの良作だったので魅力を少しお伝えしたいと思います。
とりあえずHPからあらすじを
貧困と犯罪が渦巻くボストン南部で生まれ育った二人の男。
ビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)は、犯罪者の一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志す。一方、ボストン南部一体を牛耳るマフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)の手によって、幼い頃から腹心の弟子として育てられてきたコリン・サリバン(マット・デイモン)もまた、警察官を志す、、コステロの内通者となるために。
同じ警察学校を優秀な成績を収めた二人は、お互いの存在を知らぬまま、それぞれの道を歩き出す。
マフィアへの極秘潜入捜査を命じられたビリーは、自ら犯罪者へと実を落としてコステロのもとへ身を寄せ、少しでも疑われれば殺される、危険と背中合わせの日々を送る。一方コリンは、エリート警察官としてマフィア撲滅の最前線に立ちながら、警察の動きをコステロに逐一知らせ、捜査の手から逃し続ける。
やがて、マフィアと警察の双方で始まったスパイ探し。自分の正体を暴かれることなく、どちらが先に相手にたどり着けるのか。ワーナー公式HPより
俳優が最高!
まず、俳優陣が豪華すぎます!
レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグといった、それぞれ主演を張るような超有名俳優を取りそろえていて、正直「誰が主人公なんだ?」って感じて頭が混乱します。
特に魅入ってしまったのが、ジャック・ニコルソンでした。
マフィアのボスとして狂気を感じさせる存在感は『シャイニング』を思い出してしまいます。悪役を演じた時にジャック・ニコルソンを超える俳優はいないんじゃないかと本気で思っています。
ちなみに、本作でレオナルド・ディカプリオの評価も変わったそうで、「この役でディカプリオの新たな時代が到来した」と絶賛されたそうですが、それも納得の存在感でした。(『タイタニック』のイメージが強すぎたのかもしれませんが・・)
シナリオが濃密!
本作は、香港の大ヒット映画『インファナル・アフェア』をアメリカ版にリメイクした作品です。
シナリオはあらすじにもあるように、マフィアに潜入した捜査官と警察に存在する内通者をお互いに探し出そうとするわけですが、この「見つかりそうで見つからない」感じが絶妙でドキドキしながら没入してしまいます。
そして、マフィアに潜入した捜査官(レオナルド・ディカプリオ)が自分の願望と異なる現状に苦悩する様子やマフィア側の内通者(マット・デイモン)がボス(ジャック・ニコルソン)に問い詰められる緊張感や苦悩が描かれています。
マーティン・スコセッシ監督はこういった内容(善悪と自己矛盾)を描くことが多いそうで、観る人の感情を揺さぶる描写が上手いんですね。
そんな、豪華俳優陣の存在感が絶妙なシナリオでぶつかり合うような、濃密な作品で150分なんてあっという間です!
久しぶりに鑑賞後に余韻に浸るような感覚を覚えた映画でした。
もしも観ていない方がいたら是非!
ではでは。
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