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スイーツを食べる時間もよく検討?『このプリン、今食べるか?ガマンするか? 柿内尚文』

山小屋の本棚

最近は、「タイパ」という言葉をよく聞くようになりました。

「タイムパフォーマンス(時間対効果)」ということみたいですが、情報も変化も多い世の中で流れに乗り遅れないように、様々なことに効率を求める人が多いようですね。

私も会社員なので、日常の自由時間は多くなく、「今日は空いた時間でアレとコレやって・・」といった感じで色々詰め込もうとして、少しでも効率を求めている部分があります。

でも、効率よく物事をこなすことも大事ですが、「今していることは、人生でどんな時間か?」と振り返ることは少なくないですか?

「もしかしたら、あの時間は後回しでもいいかも・・」なんて、感じた方にオススメの本を紹介します。

今回の書籍は『このプリン今食べるか?ガマンするか?』という少し変わったタイトルの書籍です。

私が最初にタイトルを見た時の印象は、「最近よくみかける行動心理学の本かな?」と思いましたが、意外にも「時間の選択」をテーマにした書籍でした。

本書には「自分が使っている時間の捉え方」や「人生を豊かにする方法」が紹介されています。

その中から、すぐに実行できるポイントを2つ紹介します。

まずは、著者の柿内尚文氏のプロフィールから

慶応義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。現在、株式会社アスコム常務取締役。

長年、雑誌と書籍の編集に携わり、これまで企画した本やムックの累計発行部数は1300万部以上、10万部を超えるベストセラーは55冊以上に及ぶ。現在は本の編集だけでなく、編集という手法を活用した企業のマーケティングや事業構築、商品開発のサポート、セミナーや講演など多岐にわたり活動。

本書著者紹介より

といった感じで、編集者として多くのベストセラーを生み出された方です。

本書の冒頭でも語られていますが、柿内氏が編集者として仕事をこなす間に考えて実践していた「時間と捉え方や使い方」を元に、本書は作成されています。

柿内氏が考える人生を豊かにする時間の選択はどんなものか?

それでは、読んでいきましょう!

人生を構成する時間とは?

柿内氏は人生の時間は次の4つに分かれると説明しています。

  1. 幸福の時間(喜びを得られる事をして幸せを感じる時間)
  2. 投資の時間(目的のために努力している時間)
  3. 役割の時間(やらなければいけないことをしている時間)
  4. 浪費の時間(無意識に過ごしてしまう無駄な時間)

人生の時間は上記の4つですが、「同じ時間でも、時間の意味は同じではない」と柿内氏は補足しています。

柿内氏の例えでは、「毎朝顔を洗う時間は、何も考えなければ役割の時間だけれども、洗顔で幸せを感じられれば幸福の時間になる」という事だそうです。

哲学者アランの言葉「人は幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ」を引用し、意識的に幸福の時間を作ることを薦めています。

確かに、日々なんとなく過ごしていると、いつも時間に追われている気がしますが、料理やお菓子を味わってみたり、普段気にしていなかった通勤風景に綺麗な場所をみつけると少し幸せを感じる気がしますね。

とはいえ、すぐにそんな風に時間を考え直すのは難しい気もしますが、どうやったらいいんでしょうか?

人生を豊かにする時間の選択

柿内氏は「無意識は時間をどんどん消していく」ので、「時間をスルーさせない」ことが大事だと伝えています。

そして柿内氏が勧めている時間の捉え方で、個人的には次の2つのポイントが特に有効ではないかと思います。

  1. 感情で時間を無駄にしない
  2. 時間の意味を考える

1つ目について、柿内氏はゲーテの「人間の最大の罪は不機嫌である」という言葉を引用して、不機嫌な時間は人生にとって損失だと説明されています。そして、不機嫌は周囲に伝染するので周りの人間の時間も奪ってしまうとも・・。

これは社会人なら誰でも経験すると思いますが、不機嫌な上司や同僚がいると自分の気持ちも不安定になりやすいですし、仕事に集中できませんね。他人の時間まで奪うなんて、罪が重い!!

まずは自分の感情を整えることから始めましょう。

※感情の整え方は、以前に紹介した「反応しない練習」が参考になります。

2つ目の時間の意味を考えるについては、柿内氏は「時間を無駄にしてしまう人の残念なクセ」として、「時間の意味を上手く変換できずに、無駄だと感じたまま過ごしてしまう」事があるそうです。

「ちょっと視点を変えてみることで、時間の価値は大きく変わります」と言われているとおり、空いた時間をなんとなく過ごすのではなく、「読書しよう、仕事用のメモをとろう、考えをまとめよう、リラックスタイムにしよう」といった感じで捉え方を変えると、先に紹介した4つの時間による区分けが替わります。(浪費の時間 ⇒ 幸福の時間)

最初は慣れない考え方で疲れるような気がしますが、習慣になると「浪費の時間」が減って、毎日の充実感が少し高まると思います。

まとめ ~どんな時間も人生の一部~

今回は、編集者の柿内尚文氏の『このプリン今食べるか?ガマンするか?』から、人生を豊かにするための時間の捉え方を少し紹介しました。

本書には、時間の捉え方や時間の選択の仕方が、今回紹介した以外に豊富に説明されています。日常生活でよくあるシーンを例えにされているので、非常に分かりやすいと思います。

柿内氏が「時間をどう考え、どう使うかで人生が変る」と言われているように、どんな時間も人生の一部ですから、どう考えるかで豊かさが変ってくると私も思います。

「なんとなく人生に面白みがないなぁ」なんて感じる方には、是非読んでもらいたいです。

時間は全人類に平等!

ではでは。

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