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誰でも天才になれるって本当?『たった12週間で天才脳を養う方法 サンジェイ・グプタ』

山小屋の本棚

社会に出て色々な人に出会うと、「この人頭いいな」とか「頭の回転が早くて羨ましい」と思う瞬間があります。

そんな時にふと思うのが、「なんとか頑張ってもっと頭がよくなる方法ってないのか?」という素朴な疑問です。

今回はそんな疑問に答える書籍を紹介します。

その名も『たった12週間で天才脳を養う方法』です。

天才脳!!

思わず惹かれてしまう単語ですね。

内容が気になりますが、まずは著者のプロフィールから

米ジョージア州エモリー大学医学部脳神経外科准教授。脳神経外科医。CNNのチーフ医療特派員として国内外の健康・医療関連のニュース報道に関わり、ハリケーン「カトリーナ」や東南アジアの津波報道、メキシコ湾の石油災害などの報道で貢献。エミー賞を複数回受賞し、2019年にいがく・医療部分野における最高の栄誉とされる全米医学アカデミーに選出される。エイジングの問題を取り上げたニューヨーク・タイムズのベストセラー『Chaising Life』(2007年)はCNNで6回連続のドキュメンタリーとして放映された。長寿の秘密を探るために来日しいたこともある。

本書著者紹介より

といった感じで、医学者・医療ジャーナリストとして活動されている方です。特に認知症に関する研究もされているようです。

それでは、本題の「どうやったら天才脳になれるのか?」について、ポイントを3つ紹介します。

 

筋肉みたいに脳も鍛えられる

私もそうですが、年齢を重ねてくると少しずつ記憶力が悪くなってくるのを実感します。

しかし、グプタ氏によると記憶力が悪くなるのは加齢の宿命ではないそうです。

グプタ氏は脳神経外科医という仕事柄、人間の脳に実際に触れたことがあるそうですが、そういった経験や世界中の研究結果から、脳は筋肉と同じように鍛えることができる、そして自身の努力で記憶力にもよい影響を与えることができるのだそうです。

趣味で筋トレをしている私からすると、こんなに希望のある話はありません。日々の習慣で脳を鍛えられるんですから。

まずは、多くの人が聞いた事がある脳についての情報の真偽について取り上げたいと思います。

脳についての間違った俗説

グプタ氏は脳についての有害な12の俗説を「ダーティ・ダズン」と呼んで注意を呼びかけています。

その中で今まで私も当たり前として受け止めていた3つを取り上げます。

  1. 年をとるにつれ、物忘れがひどくなるのは避けられない
  2. 高齢者は新しいことを学ぶことはできない
  3. 人は右脳か左脳かのいずれかに支配されている

まずは1番について、グプタ氏は「この俗説にはわずかながら真実が含まれている」としながらも、低下するスキルは認知機能のいくつかのスキルであり、「年をとるにつれて語彙力が豊かになったり、社会的なコミュニケーション能力が特異になることがある」ため、100%真実ではないようです。

確かに年齢を重ねても記憶がしっかりとした方もいます。私の祖母も90歳を超えましたが、今でも家族の近況や私の体質まで記憶しています。

そして2番目は、昔から言われていることですね。「もう年だから新しい事が覚えられない」というのは納得しやすい言い訳の気がします。しかしグプタ氏は「新しいニューロン(記憶に関わる神経)が生まれる可能性「神経新生」があることは、学習能力が変化し続ける事を意味する」と伝え、「高齢者の方が時間を要するかもしれないが、それは達成できないということではない」と説明しています。

私も今40代ですが、20年以内には高齢者の仲間入りなので、「いつでも新しいことを学べる」というのは希望になりますね。「年齢が問題じゃない」ということを意識していきたいですね。

3番目は文系・理系議論でもよく出てくるポイントですね。

グプタ氏は「この俗説はもはや過去のものであり、現在では右脳と左脳は複雑な相互依存のうえに成り立っていることがわかっている」と説明しています。これは、少し意外でした。私もずっと右脳と左脳の違いを意識して生きてきましたから・・。(私は理論的なことが少し苦手なので右脳派だと認識してました)

右脳(空間認識・感情)と左脳(言語表現・理解)の機能については変わっていないようですが、それぞれ片方のみで処理しているわけではなく、両方同時に使って機能しているそうです。

なんか少しホッとしました。

こんな些細な思い込みでも自分の行動に制限がかかることがありますからね。

それでは、間違った俗説を忘れ去って、脳を鍛えるにはどんな方法があるのか?

脳を鍛える正しい方法

グプタ氏が勧める脳を鍛える方法はいくつかありますが、その中心にあるのが次の5つです。

  1. 運動
  2. 学習
  3. 睡眠
  4. 食事
  5. 人とのつながり

なんだかシンプルですぐにできそうなものばかりで、逆に不安になりますが、今回はその中で私も興味を惹かれた「食事」について紹介します。

グプタ氏の言葉で面白いと感じたのは「心臓に良い食事は脳にも良い」という言葉です。

なんとなくイメージで正しそうだとは感じますが、どういう意味なんでしょうか?

グプタ氏の主張は「心臓に関する病気にかかった時の認知能力の低下に関係性があることが研究でわかっており、心臓を健康に保つことで脳も健康にできる」ということのようです。

確かに食事が乱れると、様々なホルモンが分泌されて小さな炎症が連発しそうですね。

そんな脳に影響が大きい食事管理ですが、どんな食べ物がよいのか?

グプタ氏の「SHARP食」と名付けて次の5つを勧めています。

  1. 砂糖を減らす
  2. 水分補給
  3. オメガ3脂肪酸を増やす
  4. 量を減らす
  5. 計画的な食事

聞いた事のある内容もありますが、2の「水分補給」に関しては、「アルコールは良くない!」と言われてしまうのではないかと私は内心ドキドキしましたが、グプタ氏は「アルコールは水分補給にはならないが、どんな人にも健康を害するというエビデンスはない」と説明されていたので少し安心しました。

このリストをみると大変そうですが、「お菓子を減らして、ナッツを食べて、水を飲んで腹八分目」にすれば最低限なんとかなりそうです。

毎日すこし気にするだけで変わってきそうな気がしますね。

まとめ  ~鍛えれば誰でも天才に~

今回はサンジェイ・グプタ氏の『たった12週間で天才脳を養う方法』について少し紹介しました。

本書は脳に関する研究結果を踏まえながら、様々な脳を健康に保つ方法を紹介されているので非常にボリュームのある内容の濃い書籍ですので、紹介が難しかったのですが、一度は聞いた事のある内容とその真偽をエビデンスを示しながら説明されていて、私の様に予備知識がない人でも読み進められます。

俗説の真偽について説明されているところは特に興味をそそられますので、興味のある方は是非手に取って読んでみてください。

人生100年時代!最後までスッキリした脳で生きていきましょう!

ではでは。

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