こんにちは、ゆる登山家です。
最近は急激に気温が下がって、猛暑の直後にいきなり冬みたいな中年にはキツイ日が続きますね。
寒暖差で体調を悪くしそうですが、身体の不調が起こるとメンタルもやられやすくなりますから、今回は人生に悩む人のための「心を軽くする」書籍を紹介したいと思います。
今回、紹介する書籍は『心の持ち方』です。
著者はアメリカの著述家で自尊心を高める研究を行い、様々な自尊心を高める書籍を執筆されている、ジェリー・ミンチントン氏です。
「うまくいっている人の考え方」も紹介しましたが、読むとなんとなくポジティブな気持ちになれます。
本書はミンチントン氏が人生にポジティブな変化をもたらす心の持ち方について、92項目を紹介しています。「92項目なんて多い!」を感じたかもしれませんが、読み始めてみると一つ一つは端的にまとめてあるのでスルスルと読み終わりますよ。
この『心の持ち方』から、私が「これは分かりやすくて、心が軽くなる!」と感じた5つの項目を紹介します。
それでは読んでいきましょう!
1.自分を最優先する
一つ目は「自分を最優先する」です。
これは本書の「自分を大切にする」というポイントの中の一つで、簡単なようで意外と普段の生活では実行できていないことが多い気がします。
仕事を頼まれた時、家族や恋人との時間、他人と意見が合わない時等々・・・。
小さい頃から他人を尊重することが美徳だと教えられてきた人も多いと思います。
ですが、自分よりも他人を尊重することが当たり前になってしまうと、気づかないうちに自己肯定感が下がっていく気がします。
実際に私も最近までは自分の仕事よりも部下や上司の仕事を優先させ続けて、気が付くと自分の仕事がどっさり溜まり、「自分は仕事ができないんだ」なんて沈んでいました。
本書を読んで、「そうだな、自分で自分の人生を大切にしないと誰もしてくれないよな」とスッと呑み込めました。
それからは「少しくらい自分の都合を主張しても、大して嫌われないだろう。もし嫌われても自分を優先した方が満足度は高いはず」と思い直して、なんだか生きるのが楽になったような気がします。
皆さんも心当たりはありませんか?
2.心配しない
二つ目は「心配しない」です。
簡単すぎ、端的すぎですか?
でも心配性はメンタルがやられやすい気がしませんか?
ミンチントン氏は心配は人間の本能ではなく、一種の自己暗示だと説明しています。
「将来の上手くいかない可能性のある事」を何度繰り返してもなんの恩恵もないから、次の3つの方法で心配をやめる事を勧めています
- 心配は常に将来に関するものだから、現在に意識を集中する
- 自分が心配していることに気づいたら、ポジティブな思考に切り替える
- 「自分は運がいいから、心配する必要はない」と考える
1の考え方は少し前から流行っている「メンタルフルネス」に近いですね。今の呼吸とか心拍に集中することで、脳の中の他の考え事の比率が小さくなってメンタルが落ち着くようです。
私も時々、心配事で苦しい時は目を閉じて自分の呼吸に意識を向けることがあります。何となく落ち着く効果はあると思いますよ。少なくとも「心配事とその解決策を考える無限ループ」は一度断ち切れると思います。
2と3の割り切った考え方も徐々にできるともっとストレスが減りそうですね。
3.悲しい記憶を何度も思い出さない
3つ目は「悲しい記憶を何度も思い出さない」です。
これは私のようなネガティブ思考が強い人ほど実行した方がよいと思います。
感情と結びついた記憶は強く脳に残るといいますから、悲しい記憶は何かの拍子に思い起こされることがあるかもしれません。
しかし、思い出すことが多ければ多いほど何度も心の痛みを経験することになりますね。
ミンチントン氏は「悲しい記憶を心の中で反復すると痛みが繰り返され、記憶も消えない。記憶の再生はもうやめると決めよう」と提言しています。
とはいえ、ふと過去の感情とともに思い出されてしまうかもしれません。そんな時は、私は悲しい記憶は深追いせずに違うこと(趣味や楽しいこと)をすぐに思い出すようにしています。
慣れてくると、違うことや楽しい記憶に頭が切り替わるので、一度お試しあれ!
4.活動のペースを落とす
4つ目は「活動のペースを落とす」です。
これは、「少し疲れたな」と感じる時に特に大事だと思います。
「忙しくすることによって得るものは少ない。ペースを落として、仕事や生活の質を向上させよう」とミンチントン氏は伝えています。
私も毎日なんだかんだと忙しいような日が続くことがありますが、そんな時は「今日しようと思っていたアレは明日でもいいか」と考えて直して、1日のペースを少し落とすようにしています。
そうすると気持ちに少し余裕がでて、メンタルが追い込まれません。
周りからはもしかしたら「仕事が遅い」とか思われるような気がしますが、意外と少しのペースダウンなら大丈夫なものですよ。
「人生は忙しく生きるには短すぎる」とミンチントン氏が述べていますが、忙しさよりも生活の質を意識した方が心安らかに生きて行けそうです。
5.人が自分と同じルールで生きていると思わない
5つ目は「人が自分と同じルールで生きていると思わない」です。
これは「分かっているけど、気が付くとそう思ってしまう」教訓ですね。
人間関係でトラブルになるのは、「自分が正しいと思っている行動を他人がとってくれない」が多いと私も感じます。
ミンチントン氏が述べている、私たちがとるべき賢明な態度は「心を開いて予想外のことに備えること」だそうです。これは本当にうなずけます。
どれだけ他人に伝えても、その通りには基本的に物事が進みません。(上司とか部下とか上司とか・・・悲しい話ですが)
だから、他人が思い通りではないことを織り込んで、いちいち気にせず心の準備だけをするのが一番気が楽ですね。
おわりに
今回はジェリー・ミンチントン氏の『心の持ち方』からネガティブ思考最前線の私がおススメする、5つの心の持ち方を紹介しました。
本書には92個ものミンチントン氏の教えが載っていますので、もっとポジティブな思考を持ちたい方は是非、手に取って読んでみて下さい。
個人的にはポジティブ思考もネガティブ思考も「習慣」かなと思っていますので、本書を始め、わかりやすい色々なポジティブ思考の啓発本に触れることが大事だと思います。
ではでは。
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