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内向的でも大丈夫!『静かな人の戦略書 ジル・チャン』

山小屋の本棚

こんにちは、ゆる登山家です。

各所で桜も満開になり、春爛漫といった感じで、花粉症さえなければいろんな山に出かけて行きたいところでウズウズしているこの頃です。

今年はG7サミットが広島で開催されると報道されていますね。

G7サミットや各国の首脳・高官が集まるイベントのニュース映像をみていると、みんな社交的に笑顔で会話をしているようにみえますね。(当たり前か・・)

私はそういう映像をみる度に「やっぱり社交的な人の方が成功できそうでうらやましい」と思うことが多々ありました。

日本人は内向的な人が多い印象ですが、日本人でも大きく成功している人もたくさんいますよね。

そうすると、「内向的な人でも成功する道はあるんじゃないか?」なんて思ってくるわけです。

そんな心の底にあった疑問に答えてくれる本が、今回紹介する『静かな人の戦略書』です。

著者のジル・チャン氏は自分を完全に内向型の人間と認識されているのですが、実際に行っている仕事は「講演会でのスピーチ」や「各国の担当者と綿密にコミュニケーションをとって、チームを動かす」といった内向型の人間には一番苦手な内容です。

チャン氏はどうやって成功を収めたのか気になりますね。

本書は内向型を自認しているチャン氏だからこそ、「わかる!」「なるほど!」と感じる表現がたくさんあります。

同じ内向型人間として共感できる5つのポイントを紹介したいと思います。

内向型ならきっと共感できますよ。

それでは読んでいきましょう!

 





もめ事をさばくとき

内向型が苦手とする代表的なシチュエーションは、もめ事が起こった時ですね。

HSP(とても敏感な人)の70%は内向型というデータがあるそうです。

チャン氏によると敏感な内向型は、もめ事が起こった時に心理的プレッシャーとともに生理的疲労感を感じるとのこと。

確かにこれは私自身も感じます。

自分に落ち度があった訳ではなくても、もめ事が起こっていると「自分にも悪いところがあったのかもしれない」と気持ちが落ち着かなくなり、その場を離れたくなります。

しかし、チャン氏は「問題からいつも逃げていると自分自身でコントロールできることがどんどん減っていってしまう」ので、次の4つの対応を奨めています。

  1. ひと息ついて戻ってくる
  2. 思いやりをもって相手の話を聞く
  3. コミュニケーションのチャンスにする
  4. 引きずらない

私はこの4つを読んで、自分に当てはまりすぎて少し感動しました。

内向型は早い切り返しが得意ではないですから、時間が許せば「一旦、状況を整理して後ほど話し合いましょう」というのがベストだと思います。

そして、大人数との会議は苦手ですが、個別には話し合いができますから「相手の話を聞いて、逆にコミュニケーションをとる機会をもつ」ことで問題が解決に進みますね。

一番厄介な点は、内向型は心の中に感情を持ち続けやすいですから「感情を引きずらない」ように気をつける必要があることです。

これが結構難しい・・・。私もなるべく「終わったこと」と考えて引きずらないようにしていますが、どうしても思い出してしまいます。

これは少しずつ習慣化していくしかないかもしれませんね。

他人の感情が気になるとき

1番目の「もめ事をさばくとき」でも似たような状況ですが、敏感な内向型は「他人の感情が気になり、落ち着かなくなる」時が多々あります。

そんな時、チャン氏は「自分のせいにしない」事を奨めています。

内向型は外向型や感情を表に出しやすい人から、感情的な対応をされた場合に「自分の感情を出さず」「一旦謝罪する」こともあると思います。

ですが、「自分の感情を出さずに黙ってやり過ごしてしまうと、長期的には人間関係にマイナスになり、健康上もよくない影響がある」とチャン氏は伝えています。

そこで、対立してしまうような状況では「自分の責任にしたり、相手の責めたりせずに両者ともに相手側の意見や考え方を理解する」ことが重要だとしています。

確かに「とりあえず自分の責任を感じる」みたいな考え方になりがちな気がしますから、落ち着いて相互理解につながるように相手とコミュニケーションをとる努力が必要ですね。(感情的な人は、そう簡単に相手の話を聞かないので、疲れそうですが・・・。)

人前で話すとき

人前で話をすることは、内向型人間にとってはものすごくストレスになると思います。

私も仕事上、数十人の部下の前で話をする機会がありますが、何度やっても慣れません・・。

「変なことを言ったんじゃないか?」とか「ちょっと噛みすぎた・・」とか話が終わった後も色々考えてしまい、次にやるのが憂鬱になります。

チャン氏は内向型人間が人前で話す極意として、いくつか挙げていますが、その中で「落ち着ける時間を作る」と「努力の9割はステージの外で行う」というのは私も意識したいと思った点です。

内向型人間は「瞬間的な反応」は苦手ですが、逆の「じっくり考えて行動すること」は得意としています。

なので、予定や時間が決まっている「スピーチ」はスピーチ前の準備に全力を注ぎ、スピーチ開始直前には「心を落ち着かせるルーティン」を行えば、恐るるに足らずというわけですね。

私は毎回スピーチの内容をメモにして、話している様子をイメージします。そして直前に深呼吸して「落ち着いた雰囲気がでるように意識して」取り組むようにしています。

どんな仕事もそうですが、「自分ができる準備を行う」ことが大事ですね。

電話に出るとき

この項目も、「あるある」ですね。

最近では新社会人が「電話に出たがらない」ので、企業も苦労するようですが、私は「電話に出たくない気持ち」がよーーーくわかります。

私も社会に出たての頃は電話に出たくなくて、あまり近づかないようにしてました・・。

ダメ社会人ですね。

チャン氏によると超優秀でも電話には苦労するそうで、有名大学の頭脳明晰なタイプでも電話がなるだけでビクッとし、鳴り続けると呼吸が荒くなる人がいたそうです。(私はものすごくわかります)

電話が苦手な理由は「とっさの反応がストレスになるから」だそうです。

確かに電話は「会ったこともない、初めての人の要望を聞いたり、人につないだり」しなくてはいけないですから、落ち着いて対応したい内向型人間には強いストレスです。

チャン氏が電話対応時のポイントとしてあげている「準備した流れに沿って話す」「改めて返事をすると伝える」は私もよく使うオススメの方法です。

私自身も経験で学びましたが、電話口ではたどたどしくても丁寧な対応を心がければ多少のことは大きなトラブルになりません。

相手には申し訳ないと思いつつも、自分が想定した流れで話をし、すぐに応答できなければ「申し訳ありませんが、後ほど再度ご連絡します」で乗り切るしかありません。

これは私の持論ですが、「礼儀があれば、多少は許される」というくらいに考えて電話対応するのがよいと思います。

内向型の強みは・・

内向型を自認しているチャン氏は、内向型の強みとして「謙虚さ」をあげています。

謙虚さは日本でも美徳として教育されていますが、「謙虚さ」はどのように成功につながるのでしょうか?

チャン氏は謙虚な人には次の資質があると伝えています。

  1. 自分の弱点や自分に欠けているものを知ってい
  2. 個人の利益よりもチームの利益を優先する
  3. 常に勉強と練習を怠らない

このような資質がある人が集団にいると、雰囲気が和やかになりメンバー同士が助け合うようになるそうで、その結果成功をもたらすということですね。

チャン氏によると、メジャーリーグでもスタープレーヤーとの巨額契約よりもロールプレーヤー(補助的役割)との契約の方が費用対効果が大きかったそうです。

これは、「数字がすべてだ!」という風潮の中で内向型には嬉しい限りで、自信につながりますね。

私が3つの資質をすべて持っているかというと、悩んでしまいますが、自分の特徴や役割に自信を持っていきたいと思える内容でした!

まとめ

今回は、著者ジル・チャン氏と同じように私も内向型を自認しているので共感する部分が非常に多い書籍を取り上げてみましたが、いかがでしたか?

「自分は内向型で力を発揮できず、自信が持ていない」という人には是非読んでもらいたい1冊です。

本記事で紹介しきれなかった、「内向型の人はこんな悩みや苦労があるから、こういう方法がオススメ」といったポイントや「内向型が成功するポイント」が実例を交えて説明されています。

多様性が叫ばれている時代ですし、表には現れない貢献を活かすことが求められていると思いますので、悩んでいる内向型人間の皆さんのネガティブが薄まればと思います。

内向型でも大丈夫!!

ではでは。


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